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コンドーム自販機と社会と私

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コンドーム自販機を追いかけ続ける私は、社会と繋がっている。コンドーム自販機やコンドームを通じて私が社会に見ているものを書いていきます。
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記事一覧

私はマニアなのか

私はマニアなのか

私はマニアなのだろうか。私はコンドーム自販機を巡っている。他人から私を分かりやすく説明すると「コンドーム自販機マニア」となるのだろう。しかしマニアなのか?私は。

マニアとググッてみると「熱狂者」とでる。私はコンドーム自販機に熱狂しているのか?そんな時期もあった気がするが、とうの昔に熱狂の時期は過ぎている。
また、マニアと言われる人々を見ていると自身が熱狂する物を「布教」をする人々も多くいる。私は

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コンドーム自販機と社会と私4 ~ 笑う若者

コンドーム自販機と社会と私4 ~ 笑う若者

コンドーム自販機でSNSを検索すると、必ずコンドーム自販機を嘲笑う若者の投稿を発見する。笑う理由はコンドーム自販機と性行為を結びつけているからだ。 私もコンドーム自販機の向こう側にある性行為の存在は分かっているが、笑わない。私は「明るい家族計画」を掲げるコンドーム自販機を真実を告げるものとしてみており、コンドーム自販機を笑わない※。

コンドーム自販機を笑う若者は、圧倒的に女性より男性が多い。彼ら

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コンドーム自販機と社会と私3 ~明るい家族計画と嘘

コンドーム自販機と社会と私3 ~明るい家族計画と嘘

日本で最高のコピーは西武百貨店の「おいしい生活」だそうだ。このコピーがいかに素晴らしいかを説明されれば、理解は出来る。しかし私はこのコピーは好きではない。
このコピーが掲載されたポスターにはウッディ・アレンが映っていた。ウッディ・アレンは有名な俳優ではあるが、私は通が好む俳優と思っている。だから私はウッディ・アレンを起用したことにより、このコピーを「分かる人が分かればいい」ものと解釈し、コピーから

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コンドーム自販機と社会と私2 ~ 淘汰のその先

コンドーム自販機と社会と私2 ~ 淘汰のその先

コンドーム自販機が路上から無くなったのには、コンビニの台頭があると言う。しかし今ではコンビニよりもAmazonの存在の方が大きいだろう。何かを買うついでにコンドームも一緒にポチればいい。本当に便利だ。この便利さと引き換えに路上や街から何が消えていっただろう。何かが無くなると嘆く人は多い。人間は変化が苦手な生き物だから仕方ない。だけど私はコンドーム自販機が無くなって行くのに折り合いを付けられていない

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コンドーム自販機と社会と私1 -淘汰

コンドーム自販機と社会と私1 -淘汰

私はコンドーム自販機を追いかけ続けている。気がつけば追いかけて5年が経った。私はコンドーム自販機を追いかけ始めた時から「コンドーム自販機はいつか確実に無くなるもの」と思っている。なのにコンドーム自販機を追いかけているのは、無くなるまでの間を寄り添おうとしているからだ。
自分の興味を注いできたものが無くなるのを、どうやって受け入れていくか。長い時間をかけて、コンドーム自販機を追いかけるのが、その作業

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