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梅雨時は乳腺炎が起きやすい!?

今回は、長年医療の現場に携わってきた助産師さんからの記事になります。

授乳中のママさん❗️オッパイは大丈夫❓

『昨日からオッパイの張りが取れなくて、しこりと痛みがあって、38度の熱も出てきたんです。』と産科の乳腺外来に電話が入りました。

今日はこれで3人目です。

梅雨時は多いなあと思いながら受診していただきました。


胸痛み


1.乳腺炎は梅雨時期になぜ多い?

雨のひ

私達の体の器官は自律神経の交感神経と副交感神経が、

バランスよく作用して良好な状態が保たれています。

梅雨の時期は、

低気圧が続いて梅雨冷えが起きたり

高気圧の時は真夏並みに気温が上昇したりと不安定です。


つまり、梅雨時は自律神経が乱れやすくなっているのです。



そのため、

体調不良を起こしたり、

乳房についてもトラブルが起こりやすくなります。

加えて授乳中のママは、睡眠不足、慢性疲労、不規則な生活を

余儀なくされているのでストレスが溜まりやすいですよね。


2.どんなトラブル?原因は


うっ滞性乳腺炎 → 乳房に乳汁が滞っている

授乳の間隔が空き過ぎた
babyちゃんの飲みが少なかった
乳汁の成分が固形化して乳管を塞いだ
下着の繊維が摩擦によって乳管口に入る
下着や抱っこひも等で圧迫された


化膿性乳腺炎 → 細菌の侵入によるもの

乳頭の亀裂から侵入
うっ滞性乳腺炎が長引き移行


※「塩分や脂肪分の多い食事と乳腺炎発症の関連に関しては確定的な結論は出ていない」とされています。(母乳育児支援スタンダードNPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会)

3.症状は?

・授乳が済んだのにオッパイが重い

・一部にしこりがある

・しこりの部分が痛いまたは赤い

・熱感がある

・乳首が硬く、つまむと痛みがある

・寒気や発熱🥵、関節痛がある


4.対処法と予防法

母乳

⭐️ポイント1
とにかくbabyちゃんに吸ってもらうことです。

しこりがある側から飲ませてください。


babyちゃんは一番上手なオッパイマッサージ師です。


飲ませながらシコリ部分を乳首の方に向かって押すと効果的です。


⭐️ ポイント2

乳首が硬いと上手く吸えません。

乳管を開く(つまりをとる)手技を行います。

①親指と人差し指で乳頭を圧迫します。


②初めは痛みがありますが徐々に和らぎます。


③乳汁と一緒に乳カスのような物が出てくれば良好です。


④指の方向を変えながら行います。


⑤乳輪部(色が付いてる部分)を圧迫して乳汁を出します。


⭐️ポイント3
手技のあと、再びbabyちゃんに飲ませてください。


⭐️ポイント4
症状が12時間位経過しても改善しない、又は赤みがある、局所に熱感がある、体温が上がってきたという場合は悪化しているので迷わず医師か助産師に相談してください。


一番の予防法は、

母乳をあげられない場合は溜めずに手搾りして乳汁を出すことです。

乳管を開く手技は毎回の授乳の時におこなうと、開通状況が徐々に改善されます。

⭐️授乳はママに与えられた特権です。


誇りながらリラックスして、


スキンシップを楽しんでいきましょう!


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