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日々のこと

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記事一覧

大晦日(2016)

noteを始めて、ちょうど2年。
毎年何事もなく過ごせた一年を振り返る大晦日だったけれど、今年は大きな事件が起こり。

それは、15年勤めた会社を辞めたこと。
一年前には想像すらしてなかった退職。そこに思う事はたくさんあるけれど、自分で決めた選択に後悔はない。

来年を、新しいスタートの一年にする。
今はそれに向けた準備の時。一年後、またここに何を書いているのか、ワクワクさえする。

いい天気。

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悪戯

Mくんが外出する。事務所のホワイトボードに、行先と帰社時間が記入されている。
その時間を確認すると、考えを巡らせ始める。
さぁ、何をやろう。

去年くらいから、ずっと飽きない遊びがある。仕事中、Mくんが外出している間に、彼の机周辺に何かしらの仕掛けを施す。帰社した彼がいつそれに気づくのか、ワクワクして待つ。その仕掛けに気づいて笑ってくれたら、大成功。
ただそれだけの些細な遊びだが、楽しい。

今ま

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相づち

先日、高速バスで出張に行った。
その帰りの車中で気づいたことがある。

私の隣の座席には誰も座らなかったため、一人でのんびりバスの旅を楽しめた。途中まで。
というのは、サービスエリアでの休憩の後、通路を挟んだ座席に座る女性2人が、大声で話し始めたせいだ。

60代くらいのおばさまと、女子高生。
2人は親子ではなく、初対面の他人同士。たまたま、他の乗客が休憩時間中、運転手に予約の事で問合せをしていた

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炎上

少し前に、noteでの記事が炎上して、執筆者が役員をしていた会社の社長がその件で謝罪する、という騒動があった。

問題の記事は、女性のマネジメントをテーマにしたもので、恐ろしく差別的な内容だった。
たまたま、その執筆者をフォローしていたので、私も自分のタイムラインでそれを目にするハメになった。

あまりにも差別意識と偏見の強い意見が語られており、怒るというより、ショックが大きかった。
コメント欄を

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何者

光太郎は、Mくんだ。

これが、朝井リョウの小説「何者」を読んだ時の最初の印象だった。
主人公と同居する友達の「光太郎」のキャラクターが、Mくんにかぶったのだ。

光太郎は、その場を盛り上げるピエロになることもできるだけで、決してバカではない。(中略)たまに、光太郎のそういう面を見抜けない人が、明るい光に集まる虫のように、光太郎に近づいてくることがある。

とか、

こうしてふたりだけで話

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諸行無常

1月1日付で、Sちゃんが異動になった。
県内だが、引越しを伴う転勤で、高速飛ばしても2時間はかかる支店への配属。

去年末の忘年会で、「とにかく明るいS村」を全力で披露してくれたSちゃん。まさか、その数週間後に転勤の内示を受けるとは思ってもいなかった。本人も、そして、彼と仲のいい私やMくんも。

最後に3人でランチ行こうぜ、と昼休みに出かけたのは、1月中旬の金曜日。
これから、Sちゃんがどんな仕事

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大晦日(2015)

去年の今日、noteを始めて一年。

12月に仕事関係でこじらせまくった果てに、何か好きなことやろう、と決めて始めた。

日頃から思っていることを書く。
それがストレス発散になったり、気持ちの整理や再発見につながったり。

始めた当初より書くことが減っているけど、自分の思ったように発言できるこの場が、救いとなってることは変わらずに確か。

11月末に買った新車とともに、来年も楽しく駆け抜けよう。

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漬け物

思いもかけない過去の自分に出会うことがある。

実家の物置に眠っていた、子供の頃の思い出の品。通信簿だったり、日記だったり、渾身の?自作漫画だったり。思わず読みふけり、忘れていた記憶がまざまざと甦った。

その中に、中2の時に書いた作文のオリジナル原稿があった。それは、作文というか、生徒会選挙に立候補した同じクラスの女子生徒に対する推薦文だった。

当時、生徒会の会長一人、副会長男女各一人を選出す

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あの、嵐である。
ジャニーズのアイドルグループ、嵐。

まさか、今さら好きになっちゃってー、という話ではない。
まさか、私の人生に関わってくるとは!という話だ。

今年のシルバーウィーク、友達のSと旅行する計画をたてた。彼女は東京在住。私が長野から東京に出てさえしまえば、どこにでも行ける。
さて、どこにしようか。

先日、東京のSの元へ遊びに行った。その時、旅行の計画を具体的に決めようと、旅行会社

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弱み

「こういうギャップがモテるんですよ。」
男は歯を見せて笑いながら、そう言った。

Mくんである。
私の周りで、こんなことを堂々と言っても、まったく嫌味にならない男なんて、この人しかいない。

昨日、彼と私を含めた四人の社員で打合せをした。
Mくんとは席が近いから、毎日話す。仕事のことも、くだらない話も、何から何まで話す。
でも、きちんとした会議とか打合せで、話し合う、ということはしたことがなかった

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高校時代の同窓生K(女性)から、連絡があった。
FBのメッセンジャーでの一斉送信という形だったが。

ある同窓生が重篤な病気にかかり、緊急手術を受けた後、入院中だという。その彼と同じクラス、同じ部活だったKは、それを知り、彼を励ますためのフォトブックを作成することにした。ついては、賛同してくれるなら、写真とメッセージを送ってほしい、とのお願いだった。

私は、その病気になった彼をもちろん知っていた

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脱線

テレビで、独身の俳優が言っていた。
女性って、すぐ話が脱線しますよね。と。

例として出した話がこれ。
『君のこういうところを直してほしい。』と話した時に、女性が『そう言うけど、あなたの方こそ、こういうところをやめて欲しい。』と言うから、『分かった。それは直すよ。じゃ、さっきの話に戻るね。』という感じで、脱線した話を元に戻さないといけない。

私は、恋人と小さい口論中に、こんな冷静に論理的に話され

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予定

予定が、何もない。

それが私にとって、至福の休日だ。
というと、普段どれだけ分刻みのスケジュールをこなしてるんだ、っていう感じだけど、平日も休日もたいして忙しい訳じゃない。

そう、小さな予定、例えば、11時から美容室の予約がある、とかだけでも、あれば、時間を拘束された気になってしまう。
実際、忙しい訳じゃないけど、11時なら、遅くとも9時には起きて、ご飯食べて、10時半には家出なきゃ、と逆算し

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接客

この前、夫と、あるラーメン屋に行った時のこと。

そこのラーメン屋は、昔ながらの中華そばを売りにしており、餃子さえない、というメニューの少ないお店だ。
シンプルで飽きのこないその味は、どちらかというと、年配の方が好むようだ。
背あぶらたっぷりといったこってり系のラーメン屋にくらべると、客の年齢層は高い気がする。

私達夫婦もよく行くが、並盛りを二つ、という注文をすることが多い。
この並盛り、ラーメ

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