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kei
2024年5月21日 17:38
時間を確認すると、1時半を過ぎていた。もしかしたら閉店時間もあるかもしれないので、そんなにゆっくりもしていられないかなぁ……なんて思いながらもう少し食べ進めた。結局、ごはんはほとんど残してしまった。その代わり、メインのおかずはだいたい食べ切った。お店の人にお持ち帰りを勧められないうちに帰ろうと思って、急いでバックを持ってレジに向かった。「ありがとうございま~す」先ほどの女性が近寄り
2024年5月20日 17:34
「そう、ありがとうね。もし食べ切れないようだったら言ってね。パックに詰めるから」「えっ?あっ、はい。ありがとうございます」お店の人も大盛りだってことはわかっているみたいだった。お持ち帰りの申し出は嬉しかったけれど、電車に乗って帰る身としては正直それはないかなぁ……と思っていた。とは言うものの、残さず食べ切れる自信もなかった。お店の入り口の方をちらっと見たけれど、待っているお客さ
2024年5月18日 17:39
そのまま淡々と食事を進めた。なるべくおかずを食べたかったので、ごはんは大して食べなかったけれど、お米も粒が立っていて、おいしかった。私にしては結構頑張って食べたけれど、さすがに完食は出来なそうだった。残すのは何だか申し訳ないし、どうしよう……そんなことを考えていると、店員さんがテーブルに近付いてきた。「お冷いかがですか?」グラスを見ると、ほぼ空っぽだった。「あっ、はい。お願いし
2024年5月17日 17:31
いくらお腹が空いているとはいえ、完食は無理かなぁ……なんて思いながら、とりあえずみそ汁を一口飲んだ。続けて、お漬け物を一口食べてからポークソテージンジャーを一口食べた。お肉が柔らかくて生姜がいいアクセントになっている。とてもおいしかった。付け合わせの千切りキャベツを食べると、シャキシャキとした歯ごたえが何とも嬉しい感じだ。お水を飲んで口直しをした。大盛りなのに、味もいい。改めて店内を見
2024年5月16日 17:32
「お決まりですか~?」「あっ、はい。本日の日替わりランチをお願いします」「かしこまりました~」お水に口を付けたところで、トイレに行きたくなった。立ち上がってトイレに向かった。用を済ませて席に戻った。程なくしてランチが運ばれてきた。「お待たせいたしました~」目の前に置かれたお皿は、溢れんばかりのてんこ盛りだった。ごはんも、富士山のような山盛りだ。全然知らないでお店に入
2024年5月15日 17:34
ランチメニューが書かれている黒板を読んだ。「本日の日替わりランチ ポークソテージンジャー ライス、みそ汁、小鉢付き」と書いてあった。ポークソテージンジャーって、豚肉の生姜焼きのことだよね?洋食屋さんだからカタカナ表記にしたのかな……なんてことを思いながら、そぉーっとドアを開けた。「いらっしゃいませ~」カウンターの奥の方から声が聞こえた。店内を見回すと、ランチにしてはやや遅い時間
2024年5月14日 15:48
もう少し進むと、銭湯らしきものがあった。今どき珍しいなぁ……と思いながらゆっくりと進んでいった。だんだん、お店の数が少なくなってきた。そのままさらに進んでいくと、見慣れたチェーン店のスーパーの入り口に繋がっていて、商店街はそこで終わりのようだった。今まで歩いてきた中で、気になるカフェとかランチの食べられそうなお店はなかった気がした。スマホで時間を確認すると、13時を過ぎていた。「お
2024年5月13日 17:37
何のあてもなかったけれど、とりあえず駅とは反対方向に向かって歩き出した。スマホで時間を確認すると、お昼を少し回ったところだった。街中を適当に歩いてみて、以前のようにランチをやっているカフェでも見付けたら入ろうかなぁ……そんなことを考えながらゆっくりと歩いた。この街は、駅前もさほど開けている感じはしなかった。少し歩くと、細い商店街があったのでそのまま進んでいった。コーヒー豆屋さんや、
2024年5月11日 18:10
……とりあえず近くのコンビニに行こう。見回すと、セブンイレブンがあったので行ってみることにした。お店に入って何となく様子を見たけれど、どこにでもあるような、私の知っているセブンイレブンだった。とりあえずペットボトルのドリンク売り場に向かった。さっき飲んだのと違うミネラルウォーターを一本手に取った。他にも何かついでに買おうかとも思ったけれど、見ているとあれもこれも欲しくなってしまう気
2024年5月10日 17:46
……一体私はどこに来たのだろう。駅の名前を見たけれど、聞いたこともない駅だった。まぁ、でもどこでもよかった。同じ電車を反対方向に乗れば帰れるし、時間はたっぷりあるし、何も気にすることはなかった。ただ、どこで何をするのかが決まっていないだけだった。改札を出て、何となく右の方に歩いた。階段を下りて外に出ると。バスやタクシーのロータリーがあった。駅周辺の案内板か何かがないか少し辺りを見回した
2024年5月9日 17:32
ペットボトルを手にして、キャップを開けた。一息に半分くらいを飲み干した。ホームのベンチが空いていたので、座って落ち着くことにした。焦ったり慌てたりしてもダメね。私はただ淡々と出来ることを一つ一つやるだけ。それはいつでも同じで変わらない。しばらく座ってホームの様子を眺めていた。だんだん気持ちが落ち着いてきた。ペットボトルのキャップを開けて、もう一口ミネラルウォーターを飲んだ。電車がホーム
2024年5月8日 17:34
私はもう、決定的に疲れていた。私の思考回路は、壊滅的に破綻していた。もう、生きているのが奇跡的なくらい、追い詰められていた。何とかしなければ……何かが変わらなければ……何かを変えなければ……急に不安になってきた。焦りが奥の方からじわじわと湧き上がってきた。ふと、窓の外を見た。電車がどこかの駅に到着するところだった。電車がホームに滑り込んだ。ドアがゆっくりと開いた。咄嗟に
2024年5月7日 17:37
……そう、今の私には何も考えることなく、気ままに時を過ごすということが必要で、大切な気がした。何も考えることなく、気ままに。気が付くと、私はいつもだいたい何かを考えていた。今考えなければならないこととか、決断を迫られていることとか、もちろんその中には重要なこともあるにはあるけれど、ほとんどがそんなに重要なことではなかった。そんなことたちに気を取られて、振り回されて、神経をすり減らす
2024年5月5日 16:47
……本当に今さらだった。何一つ思い通りにならないし、なりたい自分になれないし、直したい部分は何一つ変わらないし。それでもそんな自分を抱えながら、見捨てることも出来ないし、一生付き合っていかなければならないし、そういう自分で生きていかなければならないのだから。もう、何かやけくそのような、なげやりのような、そんな感じだけれど、でもそうやってどこかで自分自身に区切りを付けるというか、切り替えてい