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サステイナビリティの本質を求めて。

近年よく耳にする「サステイナブル(Sustainable)/持続可能な」というキーワード。

2015年に国連総会でSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)が採択されて以降、色んな場面で使われることが増えたように思います。

前職がNGO職員ということもあって、私にとっても身近なキーワードです。

《ちなみに、デンマーク語SDGsのロゴはこんな感じ》

ここ最近、日本の大企業の多くがCSR・CSV活動の指標や目標にSDGsを盛り込みはじめ、世間でも関心が高まってきたように思います。

私が勤めていたNGOでは、単にSDGsを広めたり目指すだけではなくて、そもそも内容が本当に世界各国の市民にとって目指すべき内容なのかどうか、目標の内容を確認して議論する機会を作っていました。

「この部分は賛成できない。こう変更した方がいいね。」
「こういった視点も加筆した方がいいね。」
という風に、SDGs原文をもとに、団体としてどんな地域・社会・世界を目指したいかを文章にまとめたり。

また、活動地域の方々やボランティアとして地域で活動する若者たちと一緒に、

● この地域が2030年にどうなっていたいか
● 目指す地域像に向けて、どんなことができるか

を話し合いながら、ローカルSDGsと銘打ったアクションプランを作る試みもしたり。

振り返ると、仕事を通じて、サステイナビリティについて考えたり議論したり、行動したりする機会に恵まれていたなぁーと感じます。

一方で、サステイナビリティってなんてトリッキーな言葉なんだろう!とも思うこともしばしば。

NGO退職後、北欧渡航までの間に、都内のとある高級ホテルスタッフとして短期バイトをしていた時のこと。

SDGsバッジを胸に、持続可能な社会づくりや企業としての貢献・戦略などを語る、大企業の役員たちのパーティーで、大量に残される豪華な料理と飲み物。
それらを捨てる他に手段をもたない、日本を代表する高級ホテル。

大切な何かが置き去りにされているのでは?

そんな思いがぐるぐると巡ります。

私の大好きなハンバートハンバート の楽曲「ホンマツテントウ虫」が頭をよぎります。

そんな私自身も、NGOで働きながら「持続可能な地域づくりを手伝いたい!」という思う一方で、自分自身の暮らしや働き方は、サステイナブルとは言えませんでした。

誰のため、何のためのサステイナビリティ?
どこに向かっているの?

サステイナブルな暮らしと文化
サステイナブルな地域づくり
サステイナブルな開発・経済
どれもが置き去りにされないようなバランスとは?

きっと正解なんてないのだけれど、
言葉だけが先行しないように、
少しでも矛盾が少なく心地よく暮らせるように、
改めてサステイナビリティの本質を学びたいなぁ~なんて思っています。

政府レベルそして民間レベルで、サステナビリティへの取り組みが、いち早く進んでいると言われる北欧諸国。

北欧生活を通じて、自分の五感で感じながら、何かしらヒントが見つかればいいな♪

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