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【Vol.10】首・肩こりの鍼灸治療7 (歯・あごの病気編)

こんにちは。とある鍼灸師です。


この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。

みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。


前回に引き続き、首・肩こり起こる病気についてお話していきます。

〇首の骨によるもの(頚椎性(けいついせい))
〇精神的によるもの(心因性(しんいんせい))
〇目の病気によるもの(眼疾患(がんしっかん))
〇肩の関節の病気によるもの(肩関節疾患(かたかんせつしっかん))
〇心臓や肺の病気によるもの(心肺疾患(しんぱいしっかん))
〇歯やあごの病気によるもの(歯や顎関節疾患(がくかんせつしっかん))〇耳や鼻の病気によるもの(耳鼻科疾患(じびかしっかん))

今回は、歯やあごの病気による首・肩こりです。

では、行きましょう!

1.歯の病気

歯の病気といえば、虫歯や歯周病、歯肉炎などいろいろあります。

虫歯や歯周病による痛みは、ひどくなるとあご全体や頭まで痛みが出ることがあります。

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歯の痛みを感じる神経は、あごや顔全体に分布しています。
この神経は三叉神経といい、文字通りミツマタに分かれています。
この三叉神経は、脳から直接出ている神経なので、痛みが起きたときはダイレクトに感じやすい神経です。

三叉神経の痛みは、鋭くてずきずきした痛みになることがあります。

痛み自体、常に感じているとそれだけでカラダの緊張はします。
それが、歯やあごならなおさら首や肩のこりにもつながります。

以前お話しした片頭痛も、この三叉神経が関与しています。

2.あごの病気

あごの病気は、顎関節症(がくかんせつしょう)などがあります。

人が『噛む』という動作をおこなったとき、歯やあごには力が入ります。
この歯やあごに力が入ることが肩や首のこりにつながります。

ぐっと噛みしめるとあごの筋肉や側頭部の筋肉が動きます。
(実際にこめかみを触りながら、あごを噛みしめるとわかります。)

このあごや側頭部の筋肉は、肩や首の筋肉とつながっています。
これは、筋肉の膜で考えるとわかります。

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あごの筋肉を見てみると、首や肩につながっています。
あごの筋肉が硬くなれば、連動して首や肩の筋肉も硬くなります。



3.歯やあごの病気の鍼灸治療

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