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【Vol.7】首・肩こりの鍼灸治療4 (目の病気編)

こんにちは。とある鍼灸師です。

前回に引き続き、首・肩のこりに関してお話していきます。

この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。

みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。

首・肩こりは、その背景に大きな病気が隠れています。

〇首の骨によるもの(頚椎性(けいついせい))
〇精神的によるもの(心因性(しんいんせい))
〇目の病気によるもの(眼疾患(がんしっかん))
〇肩の関節の病気によるもの(肩関節疾患(かたかんせつしっかん))
〇心臓や肺の病気によるもの(心肺疾患(しんぱいしっかん))
〇歯やあごの病気によるもの(歯や顎関節疾患(がくかんせつしっかん))〇耳や鼻の病気によるもの(耳鼻科疾患(じびかしっかん))

今回は、目の疾患による肩こりです。


1.目と首・肩こりの関係

目は、物を見るときに働く器官です。

目をキョロキョロと動かしたりするのは、筋肉と神経が働いて起こります。
また、まぶたや瞳孔を開いたり、閉じたりするのも同様に筋肉と神経が働いて起こります。

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目玉がいろいろな方向に動くようにいろいろな角度に筋肉がついています。
この構造があるから、いろいろな方向を見ることができます。

パソコンやスマホなどで目を酷使すると、目の筋肉を使うので、血流が悪くなり、疲れがたまります。

すると、痛みや重だるさの症状がでてきます。

また、目をキョロキョロさせると、後ろ頭と首のつながっているところ(後ろの髪の毛の生え際の部分)の奥にある筋肉も動きます。

筋肉の構造としては、個別にはなっていますが、間接的にはつながっています。
後頭部の筋肉は、後ろの首や肩と筋肉の膜でつながっているので、目が疲れると首や肩のこりにつながります。

目の症状の場合、頭痛も出やすくなります。


2.目の病気

目の病気は、いろいろなものがあります。

白内障・緑内障・ドライアイ・結膜炎・ものもらい などなど

調べてみると症状として、首・肩こりをともなう病気もあります。

中には、ウイルスや細菌の感染で、病気になったりします。
この場合、ウイルスや細菌をやっつけようとカラダの中にある免疫の細胞が働きます。

免疫に関係する細胞は、リンパの中に多く含まれているので、免疫が働くと、リンパが腫れます。

目の位置は首と近いので、首のリンパが腫れます。
首のリンパが腫れれば、首が張ったような感覚になります。

免疫が働いているときは、熱が高くなるのも特徴です。


3.目の症状の鍼灸治療

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