【Vol.4】首・肩こりの鍼灸治療1
おはようございます。 とある鍼灸師です。
今回は、首・肩のこりに関してお話していきます。
この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についいてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。
みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。
首のこりや肩のこりは、ほとんどの方が感じていることと思います。
わたしは、現代社会の環境がそうさせていると思っています。
昔は、カラダを動かして畑仕事や育児をやっていました。
しかも、朝早めにおきて、夜になると寝ていました。
しかし、今はパソコンの普及で座っている機会が多くなり、カラダを動かすということが習慣ではなくなってきました。
夜でも明るく電気がつくようになり、携帯の動画やゲームなどで夜更かしも簡単にできます。
昔と比べると、カラダがこる方が増えていると思っています。
長期間にわたってできたこりは、運動・睡眠・食事だけで解消するのは難しいと思います。
そこで、鍼灸治療や整体やマッサージなどが必要になってきます。
1.首や肩のこりとは
首や肩のこりは、首の周辺から僧帽筋(そうぼうきん)と呼ばれる筋肉とその周辺の筋肉に生じるといわれています。
上の図にある僧帽筋のほかに肩甲挙筋(けんこうきょきん)や菱形筋(りょうけいきん)などがこることも多いです。
首や肩のこりは、筋肉が硬くなり、重だるい感覚をだします。
また、筋肉が張っていると表現されることもあります。
首や肩にいきわたる血液が滞ることで筋肉に栄養がいかずに硬くなるといわれています。
筋肉が硬くなる原因は、使いすぎ・姿勢の悪さ・高血圧・ストレス・冷えなど様々なことが考えられます。
首や肩のこりは、日本では病気とは定義されいませんが、その背景には別の病気が隠れている可能性があります。
〇首の骨によるもの(頚椎性(けいついせい))
〇精神的によるもの(心因性(しんいんせい))
〇目の病気によるもの(眼疾患(がんしっかん))
〇肩の関節の病気によるもの(肩関節疾患(かたかんせつしっかん))
〇心臓や肺の病気によるもの(心肺疾患(しんぱいしっかん))
〇歯やあごの病気によるもの(歯や顎関節疾患(がくかんせつしっかん))〇耳や鼻の病気によるもの(耳鼻科疾患(じびかしっかん))
2.なぜ起こるか?
先ほども少し書きましたが、こりの原因は、血液の流れが関係しています。
正常であれば、血液は筋肉・神経・内臓などカラダのありとあらゆるところにいきわたっています。
血液は栄養を運んでいるため、血液の流れがどこかで滞るとその場所は栄養が少なくなります。
栄養が少なくなれば、カラダの機能として働くことは難しくなります。
筋肉も同じで、血液の流れが滞ると硬くなります。
筋肉が何かしらの原因で硬くなった場合、筋肉は、中に入り込んでいる血管を圧迫するため血液の流れは悪くなります。
血管が圧迫されることで疲労を感じる物質が作られます。
この物質が痛みとなって肩こりとして感じるようになります。
痛みやこりを感じるとカラダは痛みをださないように力を入れます。
力が入ればまた筋肉は硬くなります。
このように繰り返して長期にわたって肩がこるということになっていきます。
3.どのような症状か?
首や肩の筋肉がこった感じ、張った感じ、鈍痛、重さだるさなど不快な症状がおこります。
また、首や肩がこることで頭痛・めまい・吐き気なども起こります。
頭痛や吐き気までくるとかなりつらいですね。
4.首・肩こりの鍼灸治療
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