西村ハル

ごくごく普通の会社員をしながら愛犬とやんわり暮しております。小説とショートストーリーを…

西村ハル

ごくごく普通の会社員をしながら愛犬とやんわり暮しております。小説とショートストーリーをちょこちょこと書いています。虚構の世界づくりを楽しませて頂いておりますのでよろしくどうぞお見知りおきを( ゚д゚)ノ

マガジン

  • 老人と赤い花柄の傘

    この物語は人にはターニングポイントがあると思い描きました。 主人公の私(シュニン)はやる気がない人ですが老人に会って会えなくなって自分を変えていく話です。 お時間よろしければどうぞ( ゚∀゚)つ

  • これは私の夢のはなし

    初めて小説もどきを書いてみました。 主人公のわたしが夢のはなしの中で何かを考えて誰かに会うそんな小説を書いてみたいと思いながら書きました。 #001~#010までをまとめてみましたのでよろしければと控えめにおすすめしております。 よろしくどうぞ(*´∀`)つ

最近の記事

お久しぶりです。 暫くの間、お休みを頂いております。 わたくし事ですが病気を煩いました。 病気が落ち着きましたらまたぼちぼちと書きたいと思います。 その時は宜しくお願い致します。 因みに愛犬かえでも緑内障です。 それではまたお会いできる日まで。 皆様もお身体にお気をつけください。

    • 散文 ハイビスカスが咲く丘で

      ハイビスカスが風に揺れる。 丘には何一つも無い。 青い広い海が永遠と広がる。 ただ、生ぬるい海風が吹くんだ。 君と約束したあの日のこと。 「私を忘れないで。私がこの世に居なくなっても忘れないでね。」 僕もこの世には居ない。 ここから片道切符で飛び立ったから、、、。 でもさ。生まれ変わりがあるならきっと会える。 ある日、僕はそんな夢を見た。 そして、何もハイビスカスの咲く丘に白い日傘、白いワンピースの彼女。 そう、それはきっと。 「ハイビスカスの咲く丘で。」 散文 ハイ

      • 何時もスキをしてくざたる方、読んで頂いてる方、そして時々コメントをくださる方。 本当に有り難うございます。 何よりコウさん、『素敵な創作』にわたくし西村ハルの「青い薔薇をあなたに」を加えて戴き有り難うございます。 これからもやんわりと頑張って参ります。

        • ショートストーリー 青い薔薇をあなたに

          「もう今日は帰れ。あとは何とかしとくから。」 普段は厳しい先輩も私の肩を優しく叩いた。 仕事で失敗した。やってはいけない失敗をやらかした。それなりにキャリアも積み、後輩にも指導出来るようになった。好きな事を仕事に出来て幸せだった。難しい事もあったけどこんなに派手に失敗した事はなかった。 何かが失くなって心はどこかに行ってしまった状態で自分が今どこに存在しているのか分からないまま帰り道を歩いていた。天気予報より早い時間に雨が振りだすとアスファルトはあっと言う間に水玉模様になって

        お久しぶりです。 暫くの間、お休みを頂いております。 わたくし事ですが病気を煩いました。 病気が落ち着きましたらまたぼちぼちと書きたいと思います。 その時は宜しくお願い致します。 因みに愛犬かえでも緑内障です。 それではまたお会いできる日まで。 皆様もお身体にお気をつけください。

        • 散文 ハイビスカスが咲く丘で

        • 何時もスキをしてくざたる方、読んで頂いてる方、そして時々コメントをくださる方。 本当に有り難うございます。 何よりコウさん、『素敵な創作』にわたくし西村ハルの「青い薔薇をあなたに」を加えて戴き有り難うございます。 これからもやんわりと頑張って参ります。

        • ショートストーリー 青い薔薇をあなたに

        マガジン

        • 老人と赤い花柄の傘
          11本
        • これは私の夢のはなし
          10本

        記事

          エッセイ 製作のこと

          くだらない小説ばかり書いている私はこうやって自分の言葉を一つも書いた事もない。 私は虚構の中でストーリーを描くことが楽な人間だ。普段はただの会社員で決められたノルマをひたすらこなし日々の生活を送っている。 曖昧な人間関係を維持しながら心とは真逆の人格で取りあえずどんな人とも合わせる努力も一応はしている。多分、恐らくはしてはいるはずだ。それはただ単にひたすらなだけで精一杯なだけで自分自身も誰かに合わせて頂いている状態の生活を維持しているに過ぎないちっぽけな生き物だ。 私はそう、

          エッセイ 製作のこと

          知らない誰か

          知らない誰かが考えた言語を使う。 知らない誰かが考えた料理を口にする。 知らない誰かが作った文字で手紙に書く。 知らない誰かが決めたルールで世の中が廻る。 知らない誰かが作った武器で人々が恐怖に怯え、知らない誰かが始めた血生臭い醜い争いを、知らない誰かも止められない。 知らない誰かが、いや多分ルーツは同じだろう。 知らないんじゃない。知らないふりをしているだけだろう。見て見ぬふりをしてその場を凌いだって最悪の結果しか生まないんだ。 知らないはきっと罪なんだ。 「散文 知ら

          知らない誰か

          ショートストーリー彼岸花

          「このおはなってなに?」 「ああ、あれはヒガンバナだよ。」 真っ赤な絨毯のような彼岸花が風で揺れていた。 父は私の手をしっかり繋いで金色の田んぼ道を歩く。大きな影と小さな影が地面に伸びたある秋の日の懐かしい想い出が不意に脳裏に浮かぶ。 あれから何十年経っただろうか。 月日は恐ろしく速く過ぎた。 「今から資料を確認しまして、早急に対応致しますので、申し訳ありません。」 今の自分は毎日、毎日こんな調子だ。 いつこんな日々が終わるのか想像もつかない。 だから、一日が終わる頃にはこ

          ショートストーリー彼岸花

          散文 君と四葉のクローバー

          ある日、四葉クローバーを二人で探してた。 四葉のクローバーを先に見つけたは君だった。 泣きべその僕に君は四葉のクローバーを笑ってそっとくれた。 古いアルバムを開くと今は鮮やかさは少しも無いけど存在感を放つ古びた四葉のクローバーと笑顔の君の写真が目に飛び込んでくる。 あの日の光景が鮮やかに蘇る。そして、時間の速さとあの時、君に言えなかった想いを痛感に思い知らされる。 君の指の温かさが今も僕の指先に伝わる。あの頃の思い出が僕の心の奥を不意に優しくする。 写真の向こうでは笑顔の君と

          散文 君と四葉のクローバー

          散文 センチメンタル

          夕焼けが空を赤く染めはじめる頃、夏の終わりの生ぬるい風がザワザワと音をたてた。 不意に寂しいと言う感情が心の奥にざわめきはじめる。刹那が虚しさを連れて一瞬の感情が私を包みこむと我にかえる。 そして、ゆっくりと風で乱れた髪を直す。 空を見上げれば暗闇が迫って星が輝き銀河が広がっていた。それなのに心はせつない感情を抱えたままでいる。それは瞬きほどの感情のこと。 センチメンタル。 「センチメンタル」 散文 センチメンタルをお読み頂き有り難うございます。 どなかの目にとまれば幸

          散文 センチメンタル

          散文 ラジオ

          ラジオから懐かしい歌が聞こえた。 あの優しい歌声が耳に入って脳内に響き渡り遠く離れた記憶のドアをゆっくりと開きを思い出を呼び覚ます。あの頃の私は何をして何を考えていたのだろうか。懐かしい心の痛みや嬉しい気持ち、寂しさの有りとあらゆる記憶と思い出と感情を身体中を駆け巡る。デジタルの時代の今が嫌いなわけじゃない。だけど、あの頃のラジオから流れるあの曲を待ちわびたアナログな感じのワクワクは知ってる人にしかわかんないだろう。 そんなノスタルジーは今も今でも続いている。 そして、ラジオ

          散文 ラジオ

          散文 夢の途中の人

          少し長く生きていれば何かの慣れに流されては流されていく。気がつけばその何かの慣れに違和感無く生活をやり過ごすようになっていた。 日々はどんどん続くと心は次第に何かをいや何も反応しなくなってしまった。 「夢の途中の人はいいな。」 僕の中の誰かが突然呟く。 「夢の途中の人?」 僕は僕の中の誰かに聞く。 「君だってちょっと前まで夢の途中の人だったんじゃないの?忘れた?寂しいなぁ。俺はまだまだ夢の途中だからさ。」 そう言って僕の中の誰かは消えた。 そうだ。まだ十代の少年だった僕の中の

          散文 夢の途中の人

          散文 恋心

          小さな種火はやがて大きくなりいつしか消えないほどになる。心は自分の考えとは真逆に独り歩きをはじめて制御不能の状態。 高鳴るトキメキと悲しい気持ちが交差する胸の痛みが一層濃くて切なくさせる。 そんな日々もあっと言う間に時間が過ぎいつの間にか胸の高鳴りは消え去る。やがて毎日の生活に追われて心は機能不能の状態。そんな機能があったことすら忘れ去られる日々が続く。 でも、また人は。人って言う生き物は突然、偶然、必然?に制御不能のトキメキが蘇る。 それはそれは鮮やかに鮮やかなほどに蘇る。

          散文 恋心

          ショートストーリー 帰っておいで

          朝から晩まで仕事、仕事の毎日だ。 こんな生活が何十年も続いている。 時代の波に逆らえないまま不平不満を腹にしまい作られた笑顔で日々をやり過ごす。 それが当たり前で普通の生活と自分に言い聞かせては心の奥にしこりのように溜まっていく。 家までの帰り道どこからか夏の虫が最後の命の声を響かせた。 気がつけば季節が進み生暖かい風が纏わりつく。 「帰って来んね。」 不意に春先に空に旅立った母の優しい声が聞こえた気がした。 「帰って来んね。」 母の優しい声に私は夜空を見上れば懐かしい風景が

          ショートストーリー 帰っておいで

          ショートストーリー 坂道

          僕は坂道を歩く。 長く遥か遠い坂道を歩く。 登り坂はずっとずっと先に続く。 永遠に終わりが無い様な気持ちになる。 途方もない不安と焦りそれと後悔が頭を過る。 僕は坂道の途中足を止めると少しの休憩をとる。 誰に言われた理由でもなくまた坂を登る。雨が降っても風が吹いても坂を登ったり下ったりを繰り返す。暫く歩くとふと歩いてきた道を振り返った。登り始めた道は遥か遠く見えないほどになっていた。僕はふうと息を吐くと見え始めた頂上を目指した。 やっとの想いで頂上に着くともう体はクタクタで心

          ショートストーリー 坂道

          皆さま お疲れさまです。 わたくし西村ハルは夏季休暇頂きます。 調整が整いましたら投稿させて頂きたく存じます。その際はまた宜しくお願い致します。

          皆さま お疲れさまです。 わたくし西村ハルは夏季休暇頂きます。 調整が整いましたら投稿させて頂きたく存じます。その際はまた宜しくお願い致します。

          小説 サクラ雨5

          時代が変わっても生まれ変わっても。 あなたを探してる。 サクラ雨はあなたの中にまだ降りつづけていますか? 美桜の書いた小説は瞬く間にベストセラーになった。美桜は嬉しかった。 また、小説を書いて脚光を浴びた。 賞も貰えた。この上無いほどに嬉しかった。 桜子の話だが自分の話の様な気分だ。 だけど、気がかりがある。 美桜は考えた。答えの無い問題を考えた。 自分は桜子の生まれ変わりでは無い。 何故だろうか? 桜子が生まれ変わりが無いのに桜子のお腹の子の生まれ変わりはある。何故か。

          小説 サクラ雨5