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お久しぶりです。
暫くの間、お休みを頂いております。
わたくし事ですが病気を煩いました。
病気が落ち着きましたらまたぼちぼちと書きたいと思います。
その時は宜しくお願い致します。
因みに愛犬かえでも緑内障です。
それではまたお会いできる日まで。
皆様もお身体にお気をつけください。
散文 ハイビスカスが咲く丘で
ハイビスカスが風に揺れる。
丘には何一つも無い。
青い広い海が永遠と広がる。
ただ、生ぬるい海風が吹くんだ。
君と約束したあの日のこと。
「私を忘れないで。私がこの世に居なくなっても忘れないでね。」
僕もこの世には居ない。
ここから片道切符で飛び立ったから、、、。
でもさ。生まれ変わりがあるならきっと会える。
ある日、僕はそんな夢を見た。
そして、何もハイビスカスの咲く丘に白い日傘、白いワンピー
何時もスキをしてくざたる方、読んで頂いてる方、そして時々コメントをくださる方。
本当に有り難うございます。
何よりコウさん、『素敵な創作』にわたくし西村ハルの「青い薔薇をあなたに」を加えて戴き有り難うございます。
これからもやんわりと頑張って参ります。
ショートストーリー 青い薔薇をあなたに
「もう今日は帰れ。あとは何とかしとくから。」
普段は厳しい先輩も私の肩を優しく叩いた。
仕事で失敗した。やってはいけない失敗をやらかした。それなりにキャリアも積み、後輩にも指導出来るようになった。好きな事を仕事に出来て幸せだった。難しい事もあったけどこんなに派手に失敗した事はなかった。
何かが失くなって心はどこかに行ってしまった状態で自分が今どこに存在しているのか分からないまま帰り道を歩いていた。
エッセイ 製作のこと
くだらない小説ばかり書いている私はこうやって自分の言葉を一つも書いた事もない。
私は虚構の中でストーリーを描くことが楽な人間だ。普段はただの会社員で決められたノルマをひたすらこなし日々の生活を送っている。
曖昧な人間関係を維持しながら心とは真逆の人格で取りあえずどんな人とも合わせる努力も一応はしている。多分、恐らくはしてはいるはずだ。それはただ単にひたすらなだけで精一杯なだけで自分自身も誰かに合わ
ショートストーリー彼岸花
「このおはなってなに?」
「ああ、あれはヒガンバナだよ。」
真っ赤な絨毯のような彼岸花が風で揺れていた。
父は私の手をしっかり繋いで金色の田んぼ道を歩く。大きな影と小さな影が地面に伸びたある秋の日の懐かしい想い出が不意に脳裏に浮かぶ。
あれから何十年経っただろうか。
月日は恐ろしく速く過ぎた。
「今から資料を確認しまして、早急に対応致しますので、申し訳ありません。」
今の自分は毎日、毎日こんな調
散文 君と四葉のクローバー
ある日、四葉クローバーを二人で探してた。
四葉のクローバーを先に見つけたは君だった。
泣きべその僕に君は四葉のクローバーを笑ってそっとくれた。
古いアルバムを開くと今は鮮やかさは少しも無いけど存在感を放つ古びた四葉のクローバーと笑顔の君の写真が目に飛び込んでくる。
あの日の光景が鮮やかに蘇る。そして、時間の速さとあの時、君に言えなかった想いを痛感に思い知らされる。
君の指の温かさが今も僕の指先に伝
散文 センチメンタル
夕焼けが空を赤く染めはじめる頃、夏の終わりの生ぬるい風がザワザワと音をたてた。
不意に寂しいと言う感情が心の奥にざわめきはじめる。刹那が虚しさを連れて一瞬の感情が私を包みこむと我にかえる。
そして、ゆっくりと風で乱れた髪を直す。
空を見上げれば暗闇が迫って星が輝き銀河が広がっていた。それなのに心はせつない感情を抱えたままでいる。それは瞬きほどの感情のこと。
センチメンタル。
「センチメンタル」
ショートストーリー 帰っておいで
朝から晩まで仕事、仕事の毎日だ。
こんな生活が何十年も続いている。
時代の波に逆らえないまま不平不満を腹にしまい作られた笑顔で日々をやり過ごす。
それが当たり前で普通の生活と自分に言い聞かせては心の奥にしこりのように溜まっていく。
家までの帰り道どこからか夏の虫が最後の命の声を響かせた。
気がつけば季節が進み生暖かい風が纏わりつく。
「帰って来んね。」
不意に春先に空に旅立った母の優しい声が聞こえ
ショートストーリー 坂道
僕は坂道を歩く。
長く遥か遠い坂道を歩く。
登り坂はずっとずっと先に続く。
永遠に終わりが無い様な気持ちになる。
途方もない不安と焦りそれと後悔が頭を過る。
僕は坂道の途中足を止めると少しの休憩をとる。
誰に言われた理由でもなくまた坂を登る。雨が降っても風が吹いても坂を登ったり下ったりを繰り返す。暫く歩くとふと歩いてきた道を振り返った。登り始めた道は遥か遠く見えないほどになっていた。僕はふうと息を