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【詩】ありがとう

喜びが流れの一つなら
憂い事も流れの一つに過ぎない


なぜそう思えなかった
稜線を見ながら
それまでの日を
そよ風とともに飛ばす


赦すことに汲々としていた日々
いわれのない岩を落とされた時の
あの屈辱さ


マラソンにゴールはなく
このまま永遠に走り続ける
変わらない日々に
傲慢になる


太陽と月は
通り過ぎる終わりの
瞬間を教える

弱くなる
遅くなる
とぎれとぎれになる


くだらないことに
時間を費やしていた
悩みの数々
遠いことの様に
心に響く


ないがしろにしていたものに
大切さを覚え
無下にしていたものに
愛を見る


今このときに
意味あるものが
何なのかはっきり見える


なくなってしまうわけではない
線を一つ越えるだけ


ありがとうの言葉は
遺言ではない


これからもずっと
そうであると言う意味


ありがとう


永遠に

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