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【詩】果てない

ポジティブがネガティブに
追いやられ
ところどころにある
白がだんだんグレーに見え
全てが黒になる


日暮れに見る太陽は
ピンクと紫で眩しいのに
それさえも鈍い色に


見えない闇が
狙いを定めては
暗い文字を
空襲の様に落とす


耐えきれず
床に這って
見えない何かを
手で追い払い
大声を上げて
そのまま
果てそうになる


暗闇が飲み込もうと
こまねいては
ドロドロの粘着物を
上から落とす


暗い闇に向かって
闇雲にライフルをぶっ放す


何の手応えもないまま
手持ちの弾薬は消えていく


最後の一発を残して
暗闇に目を凝らす


暗闇に怯える心を
鷲掴みにして
いらないと
空に言う


戦っていた闇は
壁に描いた絵の様に
ガラガラと壊れる


周りを見ると
春の暖かい空気と花畑
鳥がさえずり
湖はキラキラと揺れる



一体なにをしていたのだろう



戦っていた相手は
暗闇じゃない



戦っていたのは
自分自身だった






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