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【詩】僕の脚本

風呂の中で
鼻と目だけ出して
潜水艦みたいに
今日の話を
望遠鏡で見てみる

ドライヤーをかけながら
映る自分の顔を
見つめたまま

不安定の安定は
僕の通常運転



気持ちのない愛情
君の言葉を自分に聞いてみる



いびつでねじれてる
愛情の表現は生きてきた道

沸々と音がする心の熱は
出さない方がいい
言葉は多いより少ない方がいい

大笑いするときは
その場の雰囲気を壊さないため

何を考えてるのかわからないのは
考えすぎてるから

何かを失わないために
生産性よりも大事なのは印象


山下公園
君が言った言葉を
反芻するようにかみ砕く
みなとみらいの光

傷つけるくらいなら
傷つくくらいなら
距離を変える
きっと僕の優しさ
君は嘘だと笑うだろう



わかってるのは不器用すぎるってこと



君はわかってくれないだろう
そう思っているのは僕の脚本



わかってあげたいそう言うのは
君のストーリー



それでもどうしたらいいかわからないのは
僕のシネマ



大桟橋の大きな客船を見ながら
君の言葉をまだ反芻してる






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