生命分子ぶつかって交差点
ご覧よ。生命分子がぶつかり合うこの景色を。
高い山から見下ろす青い星の中で、
有機物として構成された生きるものたちは、
かつかつと、そのいっとう尖った部分をぶつけ合いながら、
これが我の生命也 と肩で息をして叫んでいる。
この高い山まで轟くような深く低い声で、
さあ、これが僕の生命である。
そうだ生命、なので、ある。ああ。あああ。あああ。
と声を上げている。
生命分子たちは思い思いに、
身体縮めては伸ばして、
ひっくり返っては、
太陽にそのはらわたを晒しながら。
交錯する