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7年前に珈琲焙煎舎で受け取ったことば

明日はこれです。よろしく。と、今日はそれだけ書けばいいような気がしている。でもそれじゃ芸がないよね。

珈琲焙煎舎の1周年の時には、常連さんたちに加えて、お隣のお肉屋さんのご夫婦も呼んで、パーティーをひらいた。

その日のブログ「道草のススメ」を見返してみると、こんなことが書いてあった。

 試飲のコーヒーは珈琲という感じで本当に唸るほど旨い。珈琲専門店でもそうそう味わえないレベル。(ネット上の口コミ)

 という感想は、インターネット上で先ほど、たまたま見つけた珈琲焙煎舎に対する口コミ。内輪の誰かが書いていた可能性もあるが、ぼくは知らない。1年前、ぼくの住んでいた部屋から徒歩30秒の場所に出来た珈琲焙煎舎へ顔を出してみて、飲ませてもらった試飲の珈琲の感想は、まさに「そうそう味わえないレベル」だった。しかも安い。(2012.11.11)

翌日には、こんなことも書いている。

 夜、隣のお肉屋のお父さんから聞いたひとことが印象的でした。「ほんとうに良いものをつくりつづけていたら、何もしなくても、やがて、かならず客はついてくる」と。(2012.11.12)

ぼくにはそのことばが大きな励ましになった。きっと店主にもそうだった(だろうと勝手に思っている)。そこで、良いものをつくっているだけでは売れないんですよ、なんてことは言いたくなかった。

明日は眉村卓さんの葬儀の日だそうだ。ぼくは予定通り府中へ行き、過ごす。亡くなった人がものを書く人であるなら、その人が書いたものを読んで偲ぶ、なんてことを富士正晴さんが書いているのを愛読しているのだけれど。明日は眉村卓の本を1冊、持ってゆきます。

(つづく)

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※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝(日本時間の)に更新しています。

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