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「嫌だから嫌」の力

昨日、「「たくさんの人」の外で」なんて題して書いた。今日は、そのつづき。

今朝、『アフリカ』にこの10年、継続して書いている犬飼愛生さんがTwitterで、「興味深い」と言っていた。

"何々「だから」何々"というのは、しかし、後から振り返って、はじめてわかることであって、その当時はそんなことを考えてそうしていたわけではなかった。

そんなにかっこいい話じゃない。「何だかわからないけど嫌だ」と感じることを、ぼくは、ただ、やらなかっただけだ。

そのことで「何だあいつ?」と思われたに違いないし、その頃ぼくを知っていた人たちの多くは「なぜそういうことをしないの?」と怪訝に思っていたはずだ。実際に言われたこともある。

詩を書いていたり詩を教えたりしている人にそういう人が多かったので(たまたま、かもしれない、でもそんなふうには思えなかった)、ぼくは「『アフリカ』には詩は載せない」なんて言っていた。

『アフリカ』を始めた頃には、『アフリカ』で一体どんな仕事をしたいのかということはサッパリわからなかったが、「嫌だ」と思っていることは山ほどあった。

始める原動力は、「嫌だ」にあったと言っていいはずだ。まだ20代だったから、いまにもまして、とんがってたというか… 若気の至りと言えば、その通り! と言うしかない。なぜそんなに嫌だったのか? 嫌だから嫌だ。嫌なもんは嫌だ。──と、まぁ、当時はそんなふうだった。

(つづく)

日常を旅する雑誌『アフリカ』最新号(2019年7月号)、相変わらず発売中。在庫が少なくなってきたので、お早めに。

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、11月25日。今日は、「子ども科学電話相談」のこと。

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