図書館司書になってしまった④「歓迎会」
こんにちは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!
今回は久しぶりに「図書館司書になってしまった」の続きを書いてみようと思います。
正直に申し上げますと、十数年も前のお話なので、だいぶ記憶がぼんやりしている部分もあるのですが、自分自身の備忘録のような感じで、覚えている限りで、気楽に書けるだけ書いていこうと思っています。
もしよろしければ、皆さんにもお付き合いいただけたら嬉しいです♪
ちなみに前回の記事、「図書館司書になってしまった③『個性派集団』https://note.com/hashitosho/n/n1cbb4b2ce639)では、大学図書館の初出勤日、図書館の実質トップである部長に挨拶をした後、私が所属する会社のTさんと一緒に図書館内を見学し、うちの会社のスタッフが「超個性派集団である」ということを告げられた所まで書かせていただきました。
Tさんとの図書館見学を終え、小休憩を挟んで事務室(図書館のバックヤードです)に戻ると、私は会社の現場リーダーに引き継がれ、Tさんは部長に挨拶をしてさっさと帰ってしまいました。
知っている人がいなくなると急に不安になるな~…と思いつつ、リーダーさんに改めてご挨拶。
リーダーさんは男性で、年齢は40代後半くらいでしょうか?少し神経質っぽい表情で、白いワイシャツにシックなネクタイ、その上から黒いエプロンを着用しているので、さながら老舗コーヒーショップのマスターみたい。ちょっと怖そう…と思っていたら、冗談を交えながらとっても優しく、丁寧に研修をしてくださって、
「ああっ、こういう方がリーダーでいてくださるのは安心!」
なんて思いつつ、研修をしながら事務室に入れ代わり立ち代わりやって来るスタッフ一人一人にご挨拶をしていたのですが、皆さん本当に穏やかな方ばかりで、Tさんが仰るような「変わってる」とか「一癖ある」という感じは全くなく、
「な~んだ、みんないい人だし、これならやってけそうかも!」
という手ごたえを掴んだ所で、初日の勤務は終了。
最後に終礼をして、リーダーの「お疲れさまでした」という言葉を合図に、一瞬で事務室からロッカーへと消え去る男性スタッフの皆さんには、ちょっぴりビックリしてしまいましたが。
え、今、残像見えたけど?
帰るの早くね??
…とロッカーに消えた男性スタッフたちの方向を見ながら呆然としていたら、いつの間にか女性スタッフ3人(皆さん20代半ば~後半くらい)に囲まれていて、
「あ、はっ、おぉっ疲れ様です~っ!」
と、テンパって変なイントネーションで挨拶をしてしまい、「やっちまった」と悔やんでいると、お姉さまの内のお一人から
「あの~、ハシモトさん、今日って何か用事ある~?」
と聞かれて、特に何もないと答えると、
「私たち、もし良かったら、ハシモトさんの歓迎会をしたいと思ってるんだけど、どうかな~?」
「ここって、職場で飲み会とか歓迎会って全然ないんだけど、おじさんばっかりの職場にせっかくハシモトさんみたいな若い子が入ってきてくれた訳だし、私たち本当に嬉しくてさ~、ね、良かったら行かない?」
なんて言っていただいて、嬉しい限り!そりゃあもう、断る理由なんてございません!!
「え~、歓迎会やってくれるんですか~?嬉しいです!ぜひ、行かせていただきます!」
「やったー!じゃあ、4人で歓迎会やろー!!」
…その時でした、光の速さでロッカーに消えた男性スタッフ達が、突然ぞろぞろと出ていらして、帰られるのかなぁと思ったら、出口ではなく、皆さん、事務室の方に戻っていらっしゃるじゃありませんか!
そして、男性スタッフの中の一人が口を開きました。
「あー、えっとー、なんか~、『歓迎会』?みたいな声が聞こえたんですけど、ハシモトさんの?歓迎会?もしやるっていうなら、僕らも、ね?歓迎会どうしようって思ってた所だったし、やるならね、行こうかなぁって思ったんだけど、今日?これからやるのかな?」
それを聞いた女性スタッフは、先ほどのにこやかな表情とは打って変わり、3人とも露骨に嫌な顔をして、
「…あぁ、はい、今から"4人で"歓迎会やろうって話してたんですけど…」
と答えると、またその男性スタッフ(後にサブリーダーと判明)が、
「へ~、じゃあまあ、人数が多い方が楽しいし、これは職場の歓迎会だから、参加できる人は全員参加がいいよね!いける人~?お、みんな行けるのか!じゃあ、みんなで歓迎会やりましょう!」
…この時の女性スタッフのお三方の表情があまりに恐ろしすぎて、まるで
「何言ってんだコイツ?」
「空気読めよ、お前らは呼んでねえんだよ」
「今まで歓迎会なんてやったことないのに、何ハシモトちゃんに便乗してお前らまでついて来ようとしてんだよ」
と仰っているようで、「ああ、今後何があっても、このお姉さまたちには絶対に逆らわないでおこう」と、深く心に誓った私でした。
本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
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