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【読書暦】2007年に読んだ本

1年前

【忘却度100%】大原まり子「ハイブリッド・チャイルド」

『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』レビュー

『一人で歩いていった猫』レビュー

『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』 いきなり表題作。しゅき♡。田舎の惑星、銀河の歌姫。ボーイミーツガール、そしてクジラ。こういうの大好物です☆ いいなあ♪ 個人的にはアニメのマクロス(Fや+あたり?)の元ネタというか一部のイメージ元な気がしますねー☆

『愛しのレジナ』 最高に美しい冒頭。そして巧みですばらしい導入。最愛の妻と愛娘に、同じレジナという名前をつけた男の狂気。狂気と現実。狂気世界こそが美しい描写になっているところが見事。

『地球の森の精』 「私」の人生に常に常に寄り添う「アレ」は一体何なのか。叔母から受け継ぎ、彼に憑依し続けた謎の力と「私」。オカルティックな展開がこっわい。突然最期にSFしてびっくり。

『薄幸の町で』 『有楽町のカフェーで』の続編。彼と彼女の1984年が語られます。前作1983年は史実通りの世界でしたが、その翌年に、日本と世界にはある厄災が訪れ、世界そのものがSFっぽくなってきます。そして、主人公の描くSF小説の絵空事感がなんとも空しく響くのです。

『有楽町のカフェーで』 1983年の夏。恋するSF作家の青年がカフェーにて彼女をひたすら待ち続ける話。待ち続ける間の心の揺らめきが赤裸々に綴られています。もう30年以上前の日本の若者の頭の中はこんなかんじだったのですねw

『高橋家、翔ぶ』 なんとも不思議な美しすぎる街で、美味しすぎるカレーを食した、ごく普通そうな男女のカップルと牙と尻尾の生えたドラゴン女性とが、家と呼んで帰ってきたのはアダムスキー型の空飛ぶ家でした。一家はその円盤で仕事をしに行くといいます。その仕事とは……?