【いとう園 受注完了告知】愛すべき韜晦ガール、雪人形さんより「頼ることの出来ない子の為の物語」を受注しました。いじめをテーマにした笹塚心琴さんの記事「夏休みが、終わる。」( https://note.mu/heron0213/n/n360880bbe639?magazine_key=m9751210bb10b )が発端です。時間はかかってしまいますが、紡がせて頂きます。

【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】

三日月の軋むブランコ折り紙の街を見下ろし星海渡る

( ※ )星海=ほしうみ

【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】

春はぼー夏はカンカン秋はしゅん…
冬はしーんと過ごしてますか?

【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】

ヨーイドン!「お先に失礼」春がいう
「くっ!」「フッ…」「ん?」と後追う夏秋冬の

『きしみ卿のタンタカタン ~きしむ月と猫(ΦωΦ)~ 短歌10』

月の夜 時計仕掛けの劇作家 銀色の舌で語りだす夢の

月の寝言録音できる湖は星が映らず人が死んでる

僕たちがマシュマロだった頃からのお友達おっぱいと満月

なんだキミかと見あげた溺れ月 お箸でぷすり とろり飲み干し

透明な朝には優しい夜がきてシーツをめくれば月の気配

(世界の人気モノたち…)
箱あけて左右確認あるじ留守やったと飛び出すクマ・ネコ・ネズミ!

“猫でんで”はるか東の かの国で夜

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言えなかったが、ずっとそれが欲しかったんだ。ありがとう。
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『きしみ卿のタンタカタン ~きしむ納涼~ 短歌10首』

(サスペンスの女王…)
湯けむりの温泉宿に泊まるたび殺人事件を引き当てる

テーブルで笑ってたはずの人形が後ろから「遊んでよ」笑ってない

駆け抜けて息も切らさず駆け抜けて振り返ったらまた同じ場所…

友達とタンスの上で踊ったよ見えない友達ほんとはずっとひとり

もうまわり終えたコマみたいカタリコトン乾いた音立て消えたトモダチ

次々と空から零れてくるものの正体は死んだ雨粒の死がい

博士なら腐乱

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『きしみ卿のタンタカタン ~ざらりときしむ~ 短歌10+1首』

「木工場の甘い香りがしたから帰ります 母。」ケモノのにほひ

母さんが昨日男と寝て用意した給食費だから盗まれていい

白と黒の渡り廊下で出会った君 すっと裂いた手首が景色破ってく

空からピンク色の鳩の腸ぶら下がりよじれてる昇れば平和か

(不倫の代償…)
よく冷えたビール片手に音頭とる上司の家庭に無言電話す

(背中にナイフを忍ばせて…)
駆け落ちははやらないよと薄笑う男の顔を見れない私

母親

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言えなかったが、ずっとそれが欲しかったんだ。ありがとう。
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【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】

「前ならえ!」に従うのが悔しくてわざとずれたり密やかな抵抗

『雑感抄』

人生の
何の役にも立たないような世界に立って、
笑ってる

惜しむことなく
無駄に不条理で
過剰に狂気な世界を
わかちあって
味わって
笑ってる

それが人間にしか見れない夢なら
夢想こそ人間たる証になるから

誰かを救うとか
人生を変えるとか
おおげさなことはできないけど

幻想でしかない
喜びの丘にのぼれる僕らは
きっと豊かで幸福だ

まだ誰も知らない
生まれたての世界を
わかちあって
創りあ

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『きしみ卿のタンタカタン ~きしむセンチメンタル~ 短歌10+1首』

君がいない日は赤い傘を持って泣くって五分前からずっと言ってる

パンくずを鳩の気持ちで食べてみてクジラのように涙ぐんだ朝

誰にも手を繋いでもらえなかった日は猫の鳴き真似をして屋根の上へ

透明な悲しみだってつかまえてWi-Fiみたいに飛んでるはずの

「サヨナラ」の「サ」の字は実はちょっぴり甘い「ラ」の字の方が辛いのです

縁側で洗濯物をたたむ君の背中がななめで夕暮れみたい

アパートの壁の染み

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