家を出ると、まばゆい光。 見上げれば、風渡る東の中空に、太陽が燦々と。 日陰の草木はまだ色を放ってはいなかったけれども。 光を浴びた地面には、うっすらと、緑色の新芽。 きっと、今日は大地の色が変わる。 お日様の一息で。
濡れたアスファルト、塀、看板。 あらゆるものが、柔らかく日の光を反射して。 湿気をはらんだ、すこしひんやりとした空気が。 帆布のバッグをほんの少し、普段よりも柔らかい肌触りにしてくれている。 いつもよりも優しく感じる 雨上がりの朝。
そう言えば、新緑期の5月に入って、自宅の植木の剪定や枝切りで、45 ℓのゴミ袋を8袋も出し、どの植木も、日の光が中まで入るくらい刈り込み、中の枯れ枝かないくらいまで注意深く管理しなければならず、人間も植物も、生きる大きな要因のひとつは、日の光で、昔の団地では、不十分な条件でした。