本のつくりかた

うっかり手が滑って本が出せる、世界一簡単な小説同人誌の作り方

創作は!!! いいぞ!!!!!
 というわけで、軽率に本を出して欲しい闇の腐女子が、簡単&見栄えする小説同人誌のつくりかたをご紹介します。
 現状、私の中でこのつくりかたが最速回答。
 今回は、自宅のプリンターで印刷する本(コピー本)のつくりかたです。
 A4サイズ(一番一般的なコピー用紙)を半分に折ったA5サイズの本ができます。

つかうもの

一太郎
Canva
かんたん表紙メーカー
プリンタ

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実は難しい、ベタ印刷

印刷は「白い紙に文字を刷る」ことから始まっています。つまり、インキで白地を塗りつぶす「ベタ印刷」は、もともとの使われ方とは対極にあり、苦手な分野なのです。現在のオフセット印刷では、ベタ印刷もやりやすくなってはいますが、それでもそれなりに難しさがあります。

難しさのひとつとして「ピンホール」が発生しやすいという点があります。たとえば黒(K)インキだけでベタ刷りすることで、階調のない黒ベタを表現でき

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本作りに欠かせない「折丁」と「面付け」

書籍や雑誌は、1枚ずつページ単位で印刷するわけではなく、大判の用紙に8、16、32といった複数ページをまとめて印刷します。これは知っている方も多いのではないでしょうか。そして印刷された大判の用紙をページ順に折りたたみ、重ね合わせて、本の形にするわけです。この際、折りたたんだ大判の印刷用紙のことを「折丁(または折本)」と呼びます。印刷された用紙の折り方は、16ページの八つ折りの他、二つ折り、三つ折り

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石油から植物へ、進化するインキ

印刷用インキは何からできているかご存知ですか。一般的には、石油由来の鉱物油が使われていますが、最近は環境への意識の高まりから、植物油系インキの利用が広がっています。その代表格とも言えるのが「ソイインキ」。実はこのソイインキ、もともとはコストダウンを目的として生まれたのです。

1970年代の石油高騰により、鉱物油の一部を、大豆を原料とする植物油に替えたソイインキが誕生。1980年代から各種印刷イン

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フォント(書体)と印象

「フォント」とは、デザインに統一がある揃いの文字を指します。印刷物にせよ、ネット上のサイトにせよ、フォントによって人々が感じる「印象」は変わってくるものです。

例えば、丸みのあるゴシック体で

と書いてあるときと、少し丁寧な古風な楷書体や明朝体で



と書いてある文字を見て、その言葉を発している言葉のトーンや、テンポを感じとれるのではないでしょうか。

千葉大学の大学院生2人のよる「伝わるデ

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静山堂インタビュー 「SNSで自分を追い込んで書き上げました」

静山堂のシステムを利用して本を出版された方に、システムの使い心地や気になったことを伺う「静山堂インタビュー」。第二回は、前回に続き、学生時代に書いた論文を書籍化された、ジャーナリストの寺町幸枝さんにお話しを伺いました。

【静山堂】いよいよ製本された本をお手元にお届けしましたが、まずは感想を教えてください。

まずは本になった!という感激がありました。今回は「新書版」を選択しましたが、実は学生時代

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色の性質と配色のヒント

資料など作る際、どうにも色にまとまりがないと感じたことはありませんか。色には、性質と配色のセオリーがあります。色を組み合わせる時は、これらを抑えておくことが有用です。

色には、赤や青、黄といった色みの違いを指す「色相」、明るさの度合いをあらわす「明度」、鮮やかさの度合いを示す「彩度」という3つの性質があります。これらを「色の3属性」と呼び、このうち明度と彩度の組み合わせによって色の「トーン」が決

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古くて新しい紙、非木材紙

紙は何からできているかご存知ですか?こう質問すると多くの方が「木」と答えます。確かに現在流通しているほとんどの紙は木材から作られています。しかし和紙などを思い浮かべていただけばわかるように、繊維のある植物であれば紙を作ることは可能なのです。実は木材を使わない非木材紙は、再生紙と並んで森林資源保護の有効な手段として期待されています。

もともと紙のルーツである「パピルス」の原料は、パピルス草という草

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それは「ゴースト」のしわざ

同じ色で印刷しているのに濃淡が発生する、あるはずのない絵柄が浮かび上がる…。まるで幽霊のイタズラのようなことが印刷現場でも起こります。これは「ゴースト」と呼ばれる印刷不良なのですが、発生するとまるで幽霊でも見たかのように印刷オペレータも真っ青。今回は、このゴーストについてご紹介します。

ゴーストとは、インキの流れ方向に沿って平行に並んでいる絵柄が他の絵柄の濃度に影響を与え、あるはずのない濃淡を発

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レイアウトによる印象の違い

普段、雑誌などの誌面レイアウトを意識することはないかもしれませんが、同じ文章、同じ写真を使ってもレイアウト次第で、印象はガラッと変わります。それが、デザインの力です。端的に言えばデザインとは、伝えたい情報を論理的に再構築し、視覚化する作業。数学のような正解はありませんが、見せ方次第で読み手の印象を左右することができます。

色や部分処理など、デザインにはさまざまな要素があります。しかし、パッと見の

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