第3話「イベント発生!なんて言ってる場合じゃない!」

前回までのあらすじ

なぜか異世界にやってきてしまった伏木ありす。
最初に出会ったウサミミ族のぴょんちゃんと一緒に第7領都市「ダイナーウェル」に到着。
ファンタジーな世界に心を躍らせるありすだったが…

第1話「もしかして、異世界?」
第2話「ウサミミ族ぴょんちゃん」

宿屋の中の談話室のようなところで、暖かいお茶を飲みながらぴょんちゃんと作戦会議中…

「さて…結局ありすさんのお住まいの情報はな

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vol.62「なろう系の悲哀と気概」(『友達・棒になった男』安部公房/新潮文庫/1987年刊)

vol.62「なろう系の悲哀と気概」

みなさんこんにちは。
今週は邦文学です。

安部公房といえば、漫画『バーナード嬢曰く。』の遠藤くんが好きな作家です。

よって読みました。

この遠藤くんというキャラクターは、
太宰とかカミュが好きな、暗めの青年です。

あ、これは偏見を助長する物言いですね。

うそです。暗くはありません。
闇があります。

安部公房、『友達・棒になった男』。
では、どうぞ

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第2話「ウサミミ族ぴょんちゃん」

「異世界…なるほど…それなら理由はつきますね」
「そうそう!ウサミミ族なんて、私の世界にはいないもん!」

ここは異世界。ファンタジーな世界に私は来たんだ、きっと!
どうやって、そしてなぜここに来たのかは分からないけど…

「でも、もしそうなら、ありすさんはどうやったら帰れるのか…」
「そうだ…!異世界トリップということは…」
「え?ということは?」

私はババっと手を天にかざし…
「目覚めよ、私

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スープを食べに、もう一度

「そこの旅人さん! 特産品の六月柿を使ったスープはいかが?」

屋台のおばちゃんに呼び止められた。
はて、柿のスープとは珍しい。味の想像はつかないが、ちょうど腹も減っているし食べてみよう。
どこかで見たことのある赤い色のスープを一口すすると、味とともに記憶が蘇った。

「そうか、トマトか」

六月柿という呼び名もあると、以前何かの本で読んだ。
俺にかけられた翻訳魔法が何故その単語を選んだのかはわか

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第1話 もしかして、異世界?

「もしもーし。お嬢さーん」
「おいおい…この子、生きてるのか?」
「うん、息はしているよ」
「野党にでも襲われたのでしょうか…?」
「それにしては服は綺麗だねぇ」
「でも荷物の類は持っておられないみたいですね」

(んん…?誰かが喋ってる…?)

「気付け薬あったっけな〜」
「全然使ってなかったから、カバンのどこかにあるはずなんだけど」
「よし、これだこれだ〜。さーてこれに火をつけて、と………」

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プロローグ

うだるような暑さの中、私は自分の家にいた。

手が震える
足が震える

暑いどころか、全身が凍ってしまったかのようだった。
生ぬるい液体が頬を伝って流れていく

手が震える
足が震える

鉄の匂いが辺りを包んでいた。
カタカタと虚しく音をたてる扇風機。

震える手

ああ…
だんだんと薄れる意識…

私は…

ワタシハ……

(第1話へ続く)

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私だって転生したい!(6)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」

「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!

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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。

●桃ちゃん:いい子。

●青ちゃん:不思議ちゃん。

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前回までのあらすじ:「異世界転生ものに挑戦しようと思う!」ときぃちゃん。「どんな職業の人が転生すると面白くなるだろう?」と頭をひね

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私だって転生したい!(5)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」

「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!

---✌---

●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。

●桃ちゃん:いい子。

●青ちゃん:不思議ちゃん。

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前回までのあらすじ:「異世界転生ものに挑戦しようと思う!」ときぃちゃん。「どんな職業の人が転生すると面白くなるだろう?」と頭をひね

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私だって転生したい!(4)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」

「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!

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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。

●桃ちゃん:いい子。

●青ちゃん:不思議ちゃん。

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前回までのあらすじ:「異世界転生ものに挑戦しようと思う!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……ふと、きぃちゃんが思いつ

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私だって転生したい!(3)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」

「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!

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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。

●桃ちゃん:いい子。

●青ちゃん:不思議ちゃん。

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前回までのあらすじ:「異世界転生ものに挑戦しようと思う!」ときぃちゃん。青ちゃんのアドバイスで、まずは「主人公が転生時に授かる能力

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