長崎二丁目家庭科室

暮らしの保健室をアップデートする

暮らしの保健室はやっぱりケアとまちづくりの先駆け的な存在である。2011年というまだ医療者が病院を出ること自体が懐疑的な時代に、病院を出て、団地の一階に誰でも、医療介護の対話が気軽できる場所を作った。それが本当に素晴らしいと思うし、これからも讃えられることだと思う。暮らしの保健室は全国各地に広がり、訪問看護ステーション、社協、行政などの手によって、それぞれの街で展開している。前回、暮らしの保健室を

もっとみる

もしバナ:「もし職場の施設のロビーを地域に解放しよう!って話が出たら、何をどうする?

4/24、マガジン購読してくれている皆さんに感謝を伝えたい&読み手のあなたに会いたくて開催した、マガジンライヴ。(参加してくださったみなさんありがとうございました!)

マガジンライヴの中で読み手さんが、「実は働いている施設で、ロビーを地域に開こうって動きがあって・・・」とお話がありました。
えー、なんですかそれ、面白そう!と、そういった類の話にすぐ飛びついてしまう(笑)のが私です。

そこで、も

もっとみる

関わりしろをつくったら、看板そのものがいらなくなった。福祉・世代をつなぐ場所「長崎二丁目家庭科室」と、畳んだあとの話。

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いくださいね。

(1人目の赤ちゃんを抱っこ紐に入れて歩く女性の、とある一日)

この子、なかなか髪の毛生えないな〜、頭寒そう。あ〜可愛い帽子でも買ったげないとなぁ。あれ、町の通りを歩いてたら、昭和の香りする面構えのお店の前の立て看板に「長崎二丁目家庭科室」の文字。
今日の予

もっとみる

1、「福祉環境設計士」と名乗ることにしました。

大笑いしている写真。2017年11月、東京都豊島区主催「としま暮らし会議」プレゼンターとしてお招きいただき皆さんの前でお話しして、皆さんと大笑いしている様子です。藤岡聡子ってどういうひとだろうと考えてもらったときに、こんな私を想像してもらいたいな、という想いを込めて、一つ目のアーカイブnoteの写真に使うことにしました。

さて、「福祉環境設計士」とは。この言葉を聞いてどんなことを想像してもらえる

もっとみる
また書くぞ!って気持ちになりました。ありがとうございます。
11

その10、私たちは気付いてる?福祉の現場が、表現出来るかで世界は変わり得るということ

福祉の再構築ということを体現するには、人の流れを再構築していくことだという話を、このマガジンでも綴って来た。
再構築していくには、福祉現場の当事者や専門職、関わる家族以外の人たちが、福祉全体に関わるきっかけが必要になる。

そんなことを考えていたとき、敬愛する工房まる・樋口さんらが登壇されたsoarさんのイベントレポートを食い入るように読んでいて(参加が叶わなくって、どうにかしてそのエッセンスを得

もっとみる
また書くぞ!って気持ちになりました。ありがとうございます。
5

その9、”それっぽいコミュニティ”ではなく、”確かな文化をつくる”ために

私という存在、媒介者がおらずとも、場に集うそれぞれがそれぞれに反応していった結果「こんな文化ができていた」。そんな光景をつくらないと、本当の意味での持続性が生まれないと思っていた。だから長崎二丁目家庭科室を始めたときから、どんな仕掛けが必要かを日々考え続けていた。
時が経ち、2018年2月ごろ、インタビュアー/IT時代の編集者、くいしんさんのツイートに反応して、こんな返信をした。

文化ってなんだ

もっとみる

その3、なぜ「多世代交流」を表立って使わないのか

場所の目的は、訪れた人が定義づければよいと思っている。問いの答えは「多世代交流」や「地域福祉」「障がい者との触れ合い」などは場が生み出す結果にすぎないと考えるから。だから「長崎二丁目家庭科室」は、多世代が交流するという言葉ではなくて、まちに住む人たちが役割を持った結果としてそうなっていたのだ、という表現をすることに落ち着いた。ここでは福祉にありがちな表現や切り取り方について考えることとしたい。

もっとみる

その2、アウトプットとアウトカムをきっちり言語化する

正直いって、なんだかぼんやりしがちな”居場所づくり”。どんな結果を持って成功というかを予め決めておくとよいと思う。(安易に”多世代交流の場作り”で終わってはいけない。)結果を計るには「アウトプット」と「アウトカム」の二種類がある。ここでは、アウトプットは”事業の成果物、事業量”、アウトカムは”事業によって生じた状態”のことを指すという前提で話を進めたい。
ーーーーー
何を言いたいかというと、 ①結

もっとみる

その1、 「長崎二丁目家庭科室」のつくりかた

2017年4月に、東京は豊島区、椎名町という場所で「長崎二丁目家庭科室」をつくった。 まちに飛び出した「家庭科室」で世代をつなぎ、それぞれの年代に合わせた健康の保ち方を学んだり、介護・福祉についてまちの人たちが知るきっかけをつくる場所。 0歳から80代まで、徒歩圏内・自転車圏内のまちに住む住人が、毎月平均のべ100名が様々な習いごとや催し物に参加してくださった。

ーーーーー

結論からいうと

もっとみる