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スイカ革命「ピノガールと金色羅皇」
暑い。外にいればジリジリと天火で焼かれるような暑さ、部屋にいてもスチームサウナのようでムシムシと息苦しい。エアコンがなければ生き地獄だ。そんな時に食べたくなるのがスイカだ。でも、なぜ暑いとスイカが食べたくなるのか自分でもよくわかっていない。確かに水分が多くてみずみずしいけど、別に桃とかでも良いのではないだろうかとふと思う。なぜスイカなのだろうか
夏といえばスイカこれは私なりに考えた結果だが、スイ
ゆく年くる年〜今年の感想とこれからの果樹の展望〜
今年もあっという間に一年が過ぎてしまった。コロナウイルスによる経済活動の停滞による消費の冷え込みだけではなく、今年2月の高知など襲った寒波や北海道の干ばつなどの異常気象も追い討ちをかける。特に春季に東北一帯を襲った霜害は類を見ないほどの被害を与えた。特に山形のオウトウ(さくらんぼ)は壊滅的な被害を受け全体の収量が例年と比較して3割も減少し、先日の山形新聞の記事によると3~5割減の農家が36%と一番
もっとみる国光「盛者必衰のことわり」
国光(こっこう)という名前を50歳以上の方、りんご好き、もしくは青果市場関係者なら1度はこの名前を聞いたことがあるかもしれないが、見た事・食べた事がないという方が殆どだと思う。
戦後直後のりんごの木箱ラベル(当方所蔵品)
「国光」はフジの親であり、日本に初めてリンゴが導入された明治〜昭和40年後半までは1番栽培のあった品種なので、知名度は古い年代を中心にかなり認知されている。
昭和40年代初期
vol.3 「メロン栽培は貴族の嗜み~日本のネットメロンの始まりと品種の移行」
前から続くスイカ・メロンの近代史のメロン編。メロン編もあまりにも長くなったので、3回に分けて分割する
高級な果物といえば大体の人はメロンを想像するだろう。ピンと張った緑のアンテナ、キメの細かい網目……その姿は作り物かと思わせる程で、美しさは芸術品の領域である。
値段もお高く千疋屋さんや高野フルーツさんでは安くても1万円以上、高ければ2万を超える。まさに高級フルーツと呼ぶのにふさわしい。
高野フ