2023年3月6日(月) 「クレイマー、クレイマー」見た

 クレイマー、クレイマーを見た。


 父と子二人暮らし。最初はうまく作れなかったフレンチトーストも、時間が経つにつれて、二人の繋がりが深まるにつれて、上手く作れるようになって、でもその時はもう二人の暮らしの終わりに近づいていて、…。

 みたいなイメージは持っていて、きっと名作なんだろうなぁと思って見たのだけれど、なんだか価値観が今の時代と違うなぁというのが正直な感想でした。


 父と子の一年間の二人暮らしに焦点を当てた映画だけれど、それまでの5年半の間父親は自分の仕事ばかりの自分本位の生き方をしていたわけで、
かたや母親は、母としてではない自分だけの生き方を見つけたい(意訳)、みたいな理由で子供を置いて飛び出してしまう。
 なんというか両親ともに親としての自覚が薄いなぁと思いました。
 結局苦労するのは息子なんだろうなぁ…。

 こういう身勝手さとか、その身勝手さが許されていい話風にまとめられてる感じとか、なんか昔の価値観で作られた作品だなぁと見ながら思いました。
 女性の自立とか社会で生きることをテーマにするのはいいけど、自分らしさを探すにもタイミングってあるんじゃないでしょうか、というのが正直な感想です。

 まぁ44年前の映画だし今の価値観で見たらそりゃツッコミどころは沢山あるんだろうけどさ…。


 と思っていたらラストで驚いた。父と子涙の別れがあるかと思ったらあんな感じなのか~。
 クレイマー父、裁判で色々あっただろうに元奥さんにも誠実に対応しててえらい。誠実だからこそまた息子と暮らせる可能性が灯ったわけか。 


 そして裁判シーンはやはり見るの苦手だなぁと思った。
 言ってしまえば裁判って誰かが誰かを言い負かそうとするものだから、見ていてフラストレーションたまるんですよね。

 あっそして若いころのメリル・ストリープめっちゃ綺麗だった。お母さん役だったって今ウィキペディア見て知りました。

この記事が参加している募集

映画感想文

ここまで読んでくれたあなたがだいすき!