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ねじ。Twitterに書くには長すぎるものを書く。

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最近の記事

ラティス構造をフリーソフトで作る 比較編

Part.1ではnodiでラティス構造を作った。 https://note.com/hexcapbolt/n/n0b82df10f4b5 Part.2ではLattice_Karakでラティス構造を作った。 https://note.com/hexcapbolt/n/n8a27ec77ae8d Part.3ではMSLatticeでラティス構造を作った。 https://note.com/hexcapbolt/n/n69b32f96a2c8 機能の差異をまとめておく。 使

    • ラティス構造をフリーソフトで作る Part.3 MSLattice 編

      フリーのラティス構造生成ソフト機能比較表 https://note.com/hexcapbolt/n/n8a91238ed679 Part.1ではnodiでラティス構造を作った。 https://note.com/hexcapbolt/n/n0b82df10f4b5 Part.2ではLattice_Karakでラティス構造を作った。 https://note.com/hexcapbolt/n/n8a27ec77ae8d ソフトウェア導入編ダウンロードはこちらから http

      • ラティス構造をフリーソフトで作る Part.2 Lattice_Karak 編

        フリーのラティス構造生成ソフト機能比較表 https://note.com/hexcapbolt/n/n8a91238ed679 Part.1ではnodiでラティス構造を作った。 https://note.com/hexcapbolt/n/n0b82df10f4b5 ソフトウェア導入編ダウンロードはこちらから https://github.com/SoftwareImpacts/SIMPAC-2022-125 Githubを使い慣れていない人間もこの記事を読んでいると思

        • 3DMakerpro Seal vs Revopoint Inspire vs POP3 vs Mini

          3DMakerpro Seal vs Revopoint Inspire と POP3 と Mini を使い比べよう、という趣旨の記事です。登場する機材は全部自腹切ってます。メーカーの宣伝じゃないよ。 スキャンはメーカー純正のスキャンソフトのその時点での最新版を使い、最も細かいメッシュが得られる設定で使っています。 ハードウェア見たまんまなので詳しい解説は省略。 スキャン品質スキャン対象  比較のために、あえてスキャンしづらいアイテムを集めて性能を試すことにする。スキャ

        ラティス構造をフリーソフトで作る 比較編

          「フィラメントをノズルで溶かす」への理解度を高める

          そして世の中にはたくさんの「高性能」ホットエンドと「高性能」ノズルがある。これらがどうフィラメントを溶かすために機能しているのか。とても気になる。 この記事はノズル内でフィラメントがどのように溶けるか分析した論文を紹介しながら簡単にまとめたものです。 主にこの2つを紹介する。 1. Analysis of melting and flow in the hot-end of a material extrusion 3D printer using X-ray comput

          「フィラメントをノズルで溶かす」への理解度を高める

          Revopoint Inspire vs POP3 vs Mini vs POP2

          Revopoint Inspire と POP3 と Mini と POP2を使い比べよう、という趣旨の記事です。登場する機材は全部自腹切ってます。メーカーの宣伝じゃないよ。 ハードウェア見たまんまなので詳しい解説は省略。 スキャン品質スキャン対象  比較のために、あえてスキャンしづらいアイテムを集めて性能を試すことにする。スキャン作業は条件を変えながら2~3回試行し、ベストな結果を選んだ。スキャンはすべて回転テーブルを使ったもの。手持ちスキャンは試していない。 1.

          Revopoint Inspire vs POP3 vs Mini vs POP2

          ジェネレーティブデザインで機械設計をする

          ジェネレーティブデザインを使って3Dプリンタの部品を設計したので、とりとめなく話をします。対象読者は設計者CAEができる程度の人間です。 そもそもジェネレーティブデザインというのは、初期条件を入力してやるとイー感じの形状を生成してくれるよ、というCAEの一種。最近(5-6年前くらい?)から流行り始めたヤツ。 ジェネレーティブデザインってなにジェネレーティブデザインは制約条件に応じた形状を生成してくれる。応力、あるいは流量などに対してトポロジー最適化された形状を生成するので非

          ジェネレーティブデザインで機械設計をする

          Revopoint Range vs POP3 vs Shining3D Einstar

          Shining3D Einstar と Revopoint Range と POP3 を使い比べよう、という趣旨の記事です。登場する機材は全部自腹切ってます。メーカーの宣伝じゃないよ。 ハードウェア見たまんまなので詳しい解説は省略。 小物のスキャン 比較のために簡単な被写体を選んだ。 石膏像  ディティールの再現度を評価しやすい。 RangeはEinstarやPOP3と比較してメッシュの細かさ(≒測定点の多さ)は一段劣る。POP2くらいの品質かな、という感想。スキャナ

          Revopoint Range vs POP3 vs Shining3D Einstar

          Revopoint POP3 vs Mini vs POP2 vs CR Lizard

          Revopoint POP3 と Mini と POP2とCreality CR-Scan Lizardを使い比べよう、という趣旨の記事です。登場する機材は全部自腹切ってます。メーカーの宣伝じゃないよ。 POP3抜きの3機種、Revopoint POP2と mini とCR-Scan Lizardの比較はこっちの記事読んでください。 https://note.com/hexcapbolt/n/n21e938e36380 ハードウェア見たまんまなので詳しい解説は省略。 スキ

          Revopoint POP3 vs Mini vs POP2 vs CR Lizard

          高速化のための3Dプリンタ道具選び②(FFF/FDM方式の部品冷却)

          TL;DR つよいファンをたくさんつかえ 部品冷却に関しては定番の解決策はない。なるべく多くの風を当てようとしか言いようがない。アップグレード用の既製品もほぼ無いので大部分を自作する必要がある。がんばろう。 部品冷却ってなんやねん当たり前だがそのそもノズルから吐出される樹脂は液体だ。冷えるにつれ固まるが、熱いうちは柔らかい。冷えきる前に次の積層が始まると柔らかい樹脂の上にさらに樹脂が載せられるので重さに耐えられず下層の形が崩れる。 これは冷却を無視して造形した例。いわゆる

          高速化のための3Dプリンタ道具選び②(FFF/FDM方式の部品冷却)

          高速化のための3Dプリンタ道具選び①(FFF/FDM方式のノズル選び)

          TL;DR 造形速度ではなくMVSで考えよう。強いノズルと強いホットエンドに交換しよう。部品冷却も忘れずにね。 なぜトラブルがおきるのか高速で稼働させるとホットエンドの性能によるトラブルが起きやすくなる。だいたい200mm/sくらいから。 なぜかというと、一般的なプリンターが樹脂を吐き出す性能の限界がだいたい200mm/sあたりだから。(もっと低速で限界が来る機種も多いけど) 「性能の限界」とは何か。 標準的な設定では、ノズル径は0.4mmで積層ピッチは0.2mmだ。 こ

          高速化のための3Dプリンタ道具選び①(FFF/FDM方式のノズル選び)

          3Dプリンタでバイクの絶版部品を複製した話

          業務用3Dプリンタを手軽に使えるサービスがある。 https://note.com/hexcapbolt/n/na22ea93a3329 個人向け3Dスキャナもかなり性能がよくなってきた。 https://note.com/hexcapbolt/n/n21e938e36380 つまり「高度なリバースエンジニアリングもDIYでやれるレベルに降りてきたのでは?」と思ったのでやってみた話です。 何をつくるかヤマハ YDS3/YM1用のクランクケースカバーを作る。 部品の外寸は約

          3Dプリンタでバイクの絶版部品を複製した話

          3Dプリンタヘッドの設計 4/4【製造・組立・運転】

          設計が終わったので製造していく。 ※Part3 https://note.com/hexcapbolt/n/nfd3c864c6bc2 製造・組立このプリントヘッドは金属3DP前提で設計しているので外注で造形してもらう。まずCraftCloudで外注先にアタリを付ける。 今回はIN3DTECが最安だった。予備含め、2セット作って95ドルだった。 輸送事故はあったが中身は無事だったのでセーフ。 とはいえ必要な加工はする。やすりがけや穴加工など。 多少削ったが設計通りに組

          3Dプリンタヘッドの設計 4/4【製造・組立・運転】

          3Dプリントヘッドの設計 3/4【詳細設計】

          詳細設計は長々と書けるのだがつまらない。今回はジェネレーティブデザインを多用したのでジェネレーティブデザインを使った設計の流れについて雰囲気だけ書いておく。 ※Part2 https://note.com/hexcapbolt/n/n6994f1e156e7 どこから手をつける?基本設計ではこんな感じの配置にしましょう、ということになった。 今から部品同士で場所の取り合いをしていくことになる。どこの部分・部品が一番苦しい?と考えると、ダクトが厳しい。他の部品の形状が定まっ

          3Dプリントヘッドの設計 3/4【詳細設計】

          3Dプリンタヘッドの設計 2/4【基本設計】

          Part1で全体の方針を決めたので、プリントヘッドの設計をしていく。 ※Part 1 https://note.com/hexcapbolt/n/n0b54ff1cb7d1 コンセプト◆全体目標 250mm/s、25,000mm/s2 で3D Benchy 10分切り ◆プリントヘッド設計コンセプト 軽量・低慣性モーメントと高剛性の両立 高速稼働させるにあたって、軽量であることは重要だ。一方で剛性不足や振動の増加によってヘッド位置精度が落ちることが考えられる。なので低慣性

          3Dプリンタヘッドの設計 2/4【基本設計】

          3Dプリントヘッドの設計 1/4【目標設定】

          ◆なぜ作るのかTronxy D01がぶっこわれたので修理するついでに改造して高速化したいと思う。とりあえずKlipperは導入できたので次はダイレクトエクストルーダー化をしようと思う。 適当にエクストルーダーを改造してもいいんだけど、そもそもプリントヘッドの設計が気に入らないんだよね。 この世の中に存在するプリントヘッドは9割9分重心が前に偏っている。これが気に入らない。こんなの振動の元じゃん。高速稼働でブイブイ言わせてるvzbotやvoronのプリントヘッドもチェックしたけ

          3Dプリントヘッドの設計 1/4【目標設定】