人生の良し悪しとは ー 「銀河鉄道の父」を観てー
宮沢賢治の一生を思うたび、思うことがある。
それは「その人の一生がいいものだったのか、ということは死ぬときにはわからないし、死んだ後でもわからないものだ」ということ。
でも、それと共に賢治の生き方は、枠に捉われず不器用にもがき苦しみながら生きる勇気を私たちに与えてくれる。
だからこそ死後90年経った今もなお、何度も彼の生涯がさまざまな形で語り継がれているのだろう。
今でこそ自己の価値観がひとりひとり尊重され、自分の将来は自分で決められる時代だけれども、賢治が生きていた明治、