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あさり

早いもので、ゴールデンウイークに入りました
私は、この連休中も遠出することもなく地元で過ごしています
皆様の中には、この連休中に外出にされて、その土地の名物料理を味わったり、作業体験などをされて来た方もいらっしゃることと思います
 この時期、潮の満ち引きの関係とアサリの成育度からも潮干狩りシーズンで、 テレビのニュースなどでも潮干狩りの様子などが映されていることも増えてきます
今年の2月頃には、あさりの産地の偽装問題もニュースになりましたね
熊本の浜辺に、中国産のアサリを運んできて、しばらくそこで成育させたものを熊本県産として販売していたという問題でした

東京近郊の沿岸でも 潮干狩り(あさり採り)ができる浜辺もあります
 今回は「あさり」をつかった東京の郷土料理のお話を少し書いてみたいと思います
平成19年度に農林水産省が「郷土料理百選」 
東京都の郷土料理として 深川丼  選定されました
http://www.location-research.co.jp/kyoudoryouri100/recipe/recipe/130066

「農山漁村の郷土料理百選」選定時、 東京都の候補となった料理のリスト
http://www.location-research.co.jp/kyoudoryouri100/ryouri/13.html

を選定し、この中で、東京の郷土料理の1つとして「深川丼・めし」が選ばれました
 「深川めし」は、もともとは江戸時代、忙しい漁師が考えた船の上で食べる昼飯で、味噌汁にとれたあさりをぶち込み、白い御飯にかけた「ぶっかけめし」でした
又、ご飯を味噌汁をかけるのではなく、煮たあさりを御飯の上にのせたものやあさりのむき身を醤油仕立ての炊き込み御飯にしたものなどもあり、こちらは、大工などの職人が弁当として持っていけるようにしたものと言われています
あさりは、栄養価高く、深川丼・深川めしは、ともに手軽に食べられる栄養補給食とも言えます

 汁をご飯にかけたぶっかけのものを「深川丼」、具材をご飯の上にのせたり、一緒に炊き込んだものを「深川めし」と呼び分けることもあるようです


 埋め立てられる前の江戸深川は、海に面した隅田川の河口にあたり、あさりの好漁場でした。深川めしは、江戸前の名残を残す東京の料理です
 東京駅等で売られているお弁当の中にも「深川めし」の駅弁があります

 その他、東京の郷土料理には、下記のようなものがあります
おでん・すき焼き(牛鍋)・天ぷら・もんじゃ焼き・握り(江戸前)鮨・佃煮、どじょう料理、ちゃんこ料理(ちゃんこ鍋)なども東京の郷土料理と言われています
(佃煮は、江戸時代に江戸佃島で創製されたのものにちなみます)
 
 あさりは、ビタミンやミネラルが豊富です。特に、ビタミンB12、鉄が多く、カルシウムやマグネシウム、亜鉛、なども多く含まれています
春から初夏にかけてあさりの旨味のもとであるグリコーゲンやコハク酸が増えますので、この時期がおいしい食べ頃です
 あさりは、深川めしの他、味噌汁・潮汁・酒蒸し・ぬたなどの和え物やしぐれ煮(佃煮)、ボンゴレ・チャウダー・かき揚げなどの料理の具材としても用いられます

●深川めし(具をご飯上にのせたもの)

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●深川めし(炊き込みご飯)

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●あさり(生)

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●あさりの酒蒸し

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