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マネジメントに必要なことはスプラトゥーンで学べる

どれだけ忙しくても1日に30分間はスプラトゥーン2をプレイすることにしている。というのも、会社を立ち上げてから、それまでやってこなかったマネジメントの能力が必要になったからだ。現状把握や今後の方針の決定、クライアントや社内外のエンジニアとのやり取り。ここでいうマネジメントは人員だけでなく経営も含めた広い意味を指している。未経験ながらなんとかやってこれているのは、スプラトゥーンのおかげに違いない。マネジメント能力を高める手段として、スプラトゥーンは最高の教材だと思う。

スプラトゥーンにおいてもマネジメントにおいても、重要なのは状況把握能力だ。敵がどこにいてなにをしようとしているのか。味方の状況はどうか。塗り状況はどうか。一瞬見えるしぶきや、後方からの音で敵の位置を判断する。スペシャルがたまったプレイヤーがどう行動するのか推測する。かすかな痕跡からマーケットの状況を把握する。ちょっとした言動からチームメンバーの様子をうかがう。大きく状況が動く前にその兆しを察知できれば、少ないコストで対処することができる。その状況把握能力を磨くのにスプラトゥーンは役に立つはずだ。

敵を知り己をしれば百戦危うからず。試合開始前に敵と味方のブキ構成をチェックしておく。それぞれのブキの特徴を知っておくことは重要だ。個々のブキ、そしてチームのブキ構成によって戦略が変わってくる。それにステージについての知識も必要だ。どこからどう攻めるか。どう守るか。つまりそれはチームメンバーやライバルの強みを知ることであったり、業界の知識を身につけることであったりする。身につけた知識をベースに戦略を立てていく。

スプラトゥーンとは自分と向き合う行為である。スプラトゥーンをプレイすれば、特定の状況に置かれたときに自分がどういう心理状態になるのかを知ることができる。僕は敵が自陣のほうまで攻めて来ている状況では、かなりネガティブな心理状態になることに気がついた。いまのところ会社の財務状況は比較的よいのだけど、楽観視はしていない。財務状況が悪くなれば、自分の心理状態も悪くなることはスプラトゥーンによってわかっている。ピンチのときにそれを打開できるメンタル。それを身につけるために僕はスプラトゥーンをプレイし続ける。

マネジメントの能力は書籍を読むだけでは身につかず、現場に立たなければわからないことも多々ある。経験をし、失敗と反省を繰り返して、次のアクションにつなげていく。しかし多くの現場ではそのサイクルを回すのに数ヶ月かかってしまうこともあるだろう。一方、スプラトゥーンでは数分でPDCAサイクルを回すことができるのだ。今回は突っ込みすぎてしまったから、次は一歩引いて様子を見てから攻めよう。左の高台をおさえると有利に進めることができた。次もこの戦略でいこう。こうしてPDCAサイクルを回す感覚を身につければ、マネジメントにも役に立つことは間違いないだろう。

仕事や家事育児につかれていると、スプラトゥーンをプレイできる状態じゃないときもある。集中力がまったくないし、ディスプレイを見ているのもつらい。でもこれは遊びじゃないんだ。甘えたことは言っていられない。集中力がないときには、集中力がない状態でいかに立ち回るか考えるトレーニングができる。つかれているときには、自分の心理状態をコントロールする練習ができる。経営者として、マネージャーとして、僕はスプラトゥーンをプレイし続ける。なんなら仕事をせずにスプラトゥーンだけやっていたい。

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