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異常が感じられないは、幸せも感じられない。

パートナーから言われたから整体指導を受けに来ました。

親に言われたから整体指導を受けに来ました。

そういったケースでは当然、自発的に受けようなんて姿勢は見られない。


既に整体指導を受けていただいている治療家の方が

どうしてもパートナーにも整体指導を受けさせたいと依頼くださった。

薬が大好きで、風邪薬やロキソニンを常用されているらしい。


カラダの自家用薬以外のものを常用されている時点で

相当、カラダの自然は乱れている。

常用しているってことはカラダが異常を感じないようにアシストしている。

すなわち麻痺を自ら拡大しているわけ。

だから当然、カラダは感じないように鍛錬されている。


実際にカラダを観察して驚いた。

ひきこもりの酷い鬱や、統合失調症などで観たことのあるレベルの緊張。

こんな状態で働けている人を初めて観た。

異常を感じないように鈍り適応を完成させていた。

元々の資質が頑丈じゃなければとっくの昔に壊れている。


ところが本人は自分の状態の深刻さが分かっていなかった。

居心地のよさとは無縁の緊張に覆われ尽くしたカラダ。

愉気をしているぼくの方がカラダから発せられる悲鳴を感じて

なぜか、ぼくの右目から涙が一筋流れた落ちた。


最初は自分が異常な状態であることが理解できていなかったんだけど

整体指導を進めていくうちに

心身の居心地が大きく変わっていくことで

自分が深刻な状態であったことが腑に落ちたようでした。


お客さんを幸せにするデザイナーの仕事なのに

自分が幸せを感じられなくなっていたんですと告白してくれました。

来室時には、ボソボソと話されていたのに

今や声のボリュームは3倍になっていた。

最初には見られなかった自発性が生まれていて

ぼくの話を聴く姿勢になっていた。


異常を感じないというのは麻痺。

だから異常を感じないように鈍り適応してしまうと

大きな病気になって強制終了にならないと自分の状態に気づけない。


異常そのものは感じられないかもしれないけれど

自分のこころやカラダを観察して違和感に気づくことは出来る。

いつもと違う感覚。

仕事が終わってもホッとできない。

安心感を感じられない。

心地よさを感じられない。

人の目を見て話すことが出来なくなった。

夜、眠れなくなった。

呼吸が浅くなっている。

汗の臭いが臭くなっている。

手汗が増えている。

好きだったものを観ても感動できなくなった。


これらは全てカラダやこころからのSOSであることは知っておいた方がいい。

SOSが小さいうちの方が修正はしやすい。

けれどもSOSが大きくなって病気になって強制終了にならないと

自分自身を改めよう

自分の居場所を変えようなどの決断はなかなか出来ない。

一長一短。

どちらを選ぶかはお好み。

まぁ、人生では一度くらい絶望を体験しておくのもいいかも。



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