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講談社「少年マガジン」へ持ち込みしました

4月15日

今日は講談社「少年マガジン」へ持ち込み。

あまりに自分とかけ離れたところなので、塩撒かれておっぱわれるのではないか。。。という不安がよぎる。

そして持ち込みより、地下鉄と電車に乗る方が緊張する。

今胃炎で絶食に近い状態で体はヨボヨボ状態。。。
果たして電車を乗り継いで護国寺までゆけるのか超不安だった。

池袋や渋谷は私にとって「他県」である。

なので、休み休みゆくことを前提に、早めに家を出発。

北千住➡️西日暮里➡️池袋➡️護国寺

という乗り換えのたびに、フー💭とベンチで休む。
隣には足の悪いおばあちゃんがやはり、フー💭と膝に手を置き座っていた。
おばあちゃんが外に出る苦労の何百分の1かを味わえている心持ち。。。🥲


早めに着いたので、壮麗な講談社刊行スペースをお上りさん状態で撮影。


プリキュアって講談社系列だったんですね❗️
本屋大賞おめでとうございます❗️


13時に約束だったので、12時50分に入館。

とっても綺麗なロビー。。。✨✨
デキる大人のスーツ姿の人たちがいて、ビビりつつも、受付シートを記入し、
優しい受付のお姉さんに渡す。

15年以上前は、受付のお姉さんはギャルっぽくて愛想も良くなかった。

しかし、今回はち。。。違う❗️(゚o゚;;

キャビアンアテンダントばりの丁寧さと笑顔と美しさ。。。

時代の変化を感じた。

指定された階までエレベーターでのぼると、マガジン編集部があり、若い編集さんにお尋ねして持ち込みスペースに案内してもらう。

他の打ち合わせ中の作家さんと編集さんもいる。

ふうう〜、とおばちゃんさながら、深呼吸しながらみていただくものを机に出して待っていると、
真面目そうなメガネ姿の青年が現れた。

お。。。。お若い。。。。❗️

名刺交換。
私のは手書き。。。🤣

ささっとこれまでの経歴を話し、今製作中の「ブルーランプ」をみてもらう。


その間に自分の経歴のシートを描くのだが、
年齢の項目で、43。。。と書いて、
果たして大丈夫なんかな。。。(゚o゚;;という気持ちに。

受賞歴も、デビュー時のものしかない。。。(゚o゚;;

ナントカ賞候補❗️とか何百万部突破❗️とか、
「このマンガがスゴイ」ランクイン❗️とか、そんなものは一切ない。

資格のない四十路の就活のさもしさと悲哀を感じる。。。。

少年マガジンに持ち込む時点で、ちょっとアンタ間違えてるよ。。。
と突っ込みたかったが、
私の辺境Twitter(やっと100人超えました。。。)をフォローくださった編集さんが週刊マガジンの方で、
持ち込み募集中とのことだったので、思い切ってネームでも大丈夫ですか、とDMで申し込んだのだ。

自分の今路頭に迷いまくっている作品を、プロの読み手に読んでもらいたかった。

編集さんが原稿を開く。。。


長い沈黙の時間が流れる。。。。
めちゃくちゃ手に汗が出るうううう。。。。



もう一度繰り返して読み終えた編集さんの感想は、


「とても面白かったです。戦争中でも、綺麗な世界観ですね。
私はこのお話はとても好きです。本当に綺麗で良かったです。」


と言って下さり、へなへなへな〜。。。となってしまった。(゚o゚;;

特によかったところなどそのあとも丁寧に挙げてくださり、感謝しかなかった。

一番嬉しかったのは、今ほとんどの人が知らない失われた歴史的な制度や設定を
作品のキーポイントに入れたのだけど、それを汲み取って下さったことだ。。。

資料読み込んだ甲斐があったよ❗️😭

。。。。この5年ほど、こんなに丁寧に自分の作品の感想をしっかりと伝えてくれるプロの読み手に遭遇しなかった。。。

ここが持ち込みの醍醐味かと思う。


なので、本当に嬉しかった。


「この二人が、今後どうなるのか気になります」

と言ってくれたので、

「全部で4話あるんです。絵はこういう感じでみせて、
二人がこうなって、主人公はこう成長して、
最後はこうで。。。」

と一気に喋りたくなったがぐっと我慢した。

話の続きは、商業誌がダメだったときに、働きながら描こうと思っている。


「あの。。。すみません。。。四十路でここに来てしまって。。。」

というと、

「あ、年齢のことは大丈夫ですよ。
今は青年誌からうちにこられる作家さんもいます」

と作家さんの例をあげて教えてくれたので安心した。
でも皆さん有名な作家なので、わたしには無理だな。。。とも心の隅で思う。

「ただ。。。露骨な性表現と、大人っぽい恋愛なので、この作品は少年誌ではなく、女性誌や青年誌がしっくりと向いていると思います。
そうですね、講談社だと。。。」

と、例を挙げてくれたので、うおおお。。。。ありがたや。。。。
とりあえずそことそこは持ち込んでみよう。。。と思った。

他に、前のところで返信がなかった現代を舞台にした神楽のプロットとキャラクター表と、もうひとつ、なぜか主人が作った「これ持って行ってみせてみてよ」といわれた近未来SFの設定をみせた。

神楽の方は興味を示してくださり、
主人公のキャラクターや設定がまだ魅力がないので変えてゆく必要性と、
少年マンガなので、努力やスポ根のようなものが必要になってくる。。。
というアドバイスだった。

そして、主人の作った近未来SFは、わたしが最初読んで
「これ、設定だけでストーリーがないから無理っぽいよ」と判断した通り、
ボツだった😅

編集さんは、

「そうですね、もしうちの場合ですと、森川さんだと、月刊マガジンかマガポケをおすすめします。
その場合は、すでに実績がありますので、読み切りではなく連載という形からスタートした方がいいと思います。
まず3話分のネームを作って、編集長にみせる。。。という形ですね。」

とそのケースの必要なページ数を教えてくれた。

。。。。。。ッ(゚o゚;;❗️

え。。。。ちょ、ちょっと待って。。。

と一瞬視界が白くなりつつ、
もう、もうそこからですかッと心が叫ぶ。

一応13年底辺プロだったけれど、

最近までみてもらってたところは読み切りからスタートだったよ。。。
それで選考に落ちて、また再スタートっていう。。。

あまりのギャップにビックリしたのだが、

た。。。多分わたしが最近までお世話になったのは
利益をうめれるのか微妙な作家は新人さんと同様とみなして
非常にシビアなジャッジだったのだろう。。。
(まあ、それが妥当だと思う)

一方で利益もうめなかったもんを、13年も面倒みてくれた秋田書店さんに感謝しきり。。。🥲



デカい。。。。
デカいところや。。。。✨✨
さすが国内最大手、講談社。。。。


しかし私は、ずっと言っていたとおり、
少年たちの努力、バトル、勝利✨✨の少年マンガがうまく作れない❗️

前回もそれでうまくいかなかった。

マジ自分の才能のなさを恨む。。。。

ただ、この神楽のように女性が主人公でも「ちはやふる」のようなスポ根なら大丈夫とのこと。
女性が主人公なら、(苦手な殴り合いはないので)もしかすると私でも描けるかもしれない。

読み切りではなく、すぐに連載になるかならぬかの方策を
編集さんと一緒に作れるところは、めっちゃくちゃ魅力的だった。
もちろん編集長のジャッジによってボツになることも大きいけれども。

しかしここは一旦冷静に自分のやれる能力、出せる技術を振り返り、
編集さんが「大人向けの雑誌もいいかもしれません」という言葉通り、
他の雑誌にも持ち込んでみようと思った。

いくつか持ち込みをして、冷静に考えてゆこうと思う。


そして、大手の利点というものを、私はこれまであまり知らないでいたけれど、
人気で激烈な争いがある分、潤沢な資金があり、新人や無名を育てる土壌があるんだな。。。と今日は切にわかった。

大手のマンガ雑誌が、すぐにお金になりやすいインフルエンサーのみを重視せず、あくまで作家の素質を見極めて選んでいることも、自社でインフルエンサー以上に強い広告が打てるからだ。

私は無名なので、大手というのは一つの選択肢かもしれないな、と思った。


これまで大手でやったこともないし、ひっかからない率が高いし
ものすごく厳しい競争だけれど。

けれど。。持ち込みって。。。いつまでたっても怖いもの。。。😭


私は19歳の時に某出版社に持ち込んだ時、
中年の編集者からものの数十秒で「もういい❓」と
原稿を突っ返された経験があるので、めちゃくちゃ怖いイメージがある。

また、大昔にコミティア出張編集部でも、某出版社の女性の若い編集さん方お2人に「なにこれ〜」みたいな感じで笑われた経験もある。

高校の時にはじめて持ち込んだ場所がある大手出版社だった。
とても優しい女性の編集さんに応対してもらえたので、そのいい印象のまま後年持ち込んだら、見事に斬り込まれたという感じだった。
そのショックはなかなかものであったし、当たる編集さんによって、こんなにも作品の見方が変わるのか。。。というのをデビュー前に学んだ。


当たり外れは、どの職業においてもあるし、
作家側でも問題の多い人はたくさんいると思うので、自分のようなものがこの場で記述するのは場違いかもしれない。

それでも、今日、持ち込んでみて本当によかった。

「ブルーランプ」描いていいんや。。。と思えた。🥲


持ち込みは自分を売り込むチャンスなので、本命の原稿の他に、
他作品のネームやプロット、キャラクター表も持って行ったほうがいいと思う。

みてもらう作品の他に、こういうのも描けます、という感じで私は

🌟過去の商業誌掲載の校正本
🌟本命の持ち込み原稿
🌟雑誌にあうかな、と思う作品のプロットとキャラクター表

を持って行きました。


行きとは正反対の、清々しい気持ちで帰宅。

すごくいい編集さんだった。。。。😭✨✨

とりあえず、今は体調を回復させながら、
「ブルーランプ」の制作と女性誌向けの企画案を作ってみようと思う。


ここまで読んでくださり、ありがとうございます❗️☺️🌱

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