【ポエム】「穏」
ずんと 鉛背負うよな足取り
くらくらしながら歩みゆけば
それは一瞬
足をとられ 穴の中
ここは寒くも暑くもなく
あの厳しい向かい風からも
心 守られる
大好きなコーヒーを淹れたり
ワクワクするあの言葉を学んだり
心のおもゆくままに
この穴の中
私一人きり
やがて
褪せたこころが
キラキラしはじめてくる
人生の道 ふらふら歩きゆき
ふいに落ちた
この穴の中には
侵略もない
罵声さえも届きはしない
とても静か
ただ私の命の音だけ
心地よく響き渡る
「悪くないな」
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