姫乃たま

東京で地下アイドルを10年やっていました。いまは時々歌いながら、文章を書いて暮らしてい…

姫乃たま

東京で地下アイドルを10年やっていました。いまは時々歌いながら、文章を書いて暮らしています。 http://himenotama.com/

マガジン

  • 人間になりたい日記

    姫乃たまの日記です。東京で10年間地下アイドルをしていました。いまは時々歌ったり喋ったりしながら、文章を書いて暮らしています。地下アイドル卒業後、闘病しながら、人間になろうとしている日々の様子を綴っています。

ウィジェット

ストア

  • 商品の画像

    【サイン入り】『永遠なるものたち』(晶文社)

    サインと名入れをするため、希望のお名前がある場合は備考欄に記入してご注文ください。 記載がない場合、本名をお書きしてお送りします。 『永遠なるものたち』(晶文社) 姫乃たま著 四六判 縦186mm 横129mm 厚さ15mm 224ページ 定価 1,500円+税 【人気連載、待望の書籍化! 珠玉のエッセイ集】 私は東京生まれだけど、ずっと「私には行けない東京」があります。 移ろいゆく空の色。 転校していったまま住所のわからない女の子。 もう知らない人が住んでいる生まれた家。 失われ、手の届かないがゆえに 永遠となったものたち。 欠けた私を探しにゆく、フラジャイルな旅へ。 【本文より】 「運命ってあると思う?」  さっき出会ったばかりの彼女が私に訊きました。  カフェのテラス席はパラソルヒーターで暖まっていて、 私の紅茶も彼女の珈琲もまだ冷めていません。  ――(「運命」) 【装丁】佐藤亜沙美 【装画】須川まきこ 【目次】 はじめに 5 001 知らない家の窓灯り 013 002 夏休みのラジオ 19 003 私の東京 24 004 SWIMMER 31 005 代々木1‐54ビル 35 006 レズ風俗 43 007 運命 57 008 コンタクトレンズ 69 009 ダイエット 73 010 なくしもの 79 011 心の傷 86 012 祖母と友人 91 013 おじいちゃんの自転車 100 014 猫の死に際 105 015 冬の様子 110 016 人生 116 017 紫陽花と友人 122 018 忘れられない恋 130 019 骨折 137 020 弟持ち長女 145 021 偏頭痛 152 022 コーマワーク 156 023 ダイアログ・イン・ザ・ダーク 164 024 登山 181 025 喪失と再生 189 026 身体 207 終わりに 217
    1,650円
    姫乃たま商店
  • 商品の画像

    【ライブDVD付き&サイン入り】ZINE『ヘア・ヌード』

    ※備考欄にサイン用のお名前をご記入ください。 希望のお名前がなければ、本名でサインしてお届けします。 【書籍情報】 書名:『ヘア・ヌード』  著者:姫乃たま    判型/ページ数:14判/56頁 発行日:2021年12月25日 【小説目次】 「ヘア・ヌード」 「シンクロナイズ」 「花瓶の中」 「No/w/here」 +撮り下ろし写真 【クレジット】 文章:姫乃たま 写真:宇壽山貴久子 ヘア&メイク:megumi yoshii 装幀:ayumi カバーイラスト:寺田克也
    2,500円
    姫乃たま商店
  • 商品の画像

    姫乃たまオリジナルイラスト「おやすみマルシェバッグ」

    姫乃たまがおやすみの日にスケジュール帳に書き込む「もこもこ」を印刷しました。使い勝手がよいマルシェバッグなので、おやすみさせずに使い倒してあげてください。 カラー:ナチュラル プリントカラー:ホワイト サイズ 本体:約W300×H360(持ち手含む530)mm 持ち手:約50×170mm 折りたたみマチ:約100mm
    1,600円
    姫乃たま商店
  • 商品画像

    アイドル病 それでもヤメない29の理由 (オーシャンBOOKS)

    姫乃たま
  • 商品画像

    姫乃たま写真集 私小説

    姫乃たま
  • 商品画像

    地下アイドルの法律相談

    深井 剛志
  • 商品画像

    職業としての地下アイドル (朝日新書)

    姫乃たま
  • 商品画像

    潜行~地下アイドルの人に言えない生活

    姫乃 たま
  • 商品の画像

    【サイン入り】『永遠なるものたち』(晶文社)

    サインと名入れをするため、希望のお名前がある場合は備考欄に記入してご注文ください。 記載がない場合、本名をお書きしてお送りします。 『永遠なるものたち』(晶文社) 姫乃たま著 四六判 縦186mm 横129mm 厚さ15mm 224ページ 定価 1,500円+税 【人気連載、待望の書籍化! 珠玉のエッセイ集】 私は東京生まれだけど、ずっと「私には行けない東京」があります。 移ろいゆく空の色。 転校していったまま住所のわからない女の子。 もう知らない人が住んでいる生まれた家。 失われ、手の届かないがゆえに 永遠となったものたち。 欠けた私を探しにゆく、フラジャイルな旅へ。 【本文より】 「運命ってあると思う?」  さっき出会ったばかりの彼女が私に訊きました。  カフェのテラス席はパラソルヒーターで暖まっていて、 私の紅茶も彼女の珈琲もまだ冷めていません。  ――(「運命」) 【装丁】佐藤亜沙美 【装画】須川まきこ 【目次】 はじめに 5 001 知らない家の窓灯り 013 002 夏休みのラジオ 19 003 私の東京 24 004 SWIMMER 31 005 代々木1‐54ビル 35 006 レズ風俗 43 007 運命 57 008 コンタクトレンズ 69 009 ダイエット 73 010 なくしもの 79 011 心の傷 86 012 祖母と友人 91 013 おじいちゃんの自転車 100 014 猫の死に際 105 015 冬の様子 110 016 人生 116 017 紫陽花と友人 122 018 忘れられない恋 130 019 骨折 137 020 弟持ち長女 145 021 偏頭痛 152 022 コーマワーク 156 023 ダイアログ・イン・ザ・ダーク 164 024 登山 181 025 喪失と再生 189 026 身体 207 終わりに 217
    1,650円
    姫乃たま商店
  • 商品の画像

    【ライブDVD付き&サイン入り】ZINE『ヘア・ヌード』

    ※備考欄にサイン用のお名前をご記入ください。 希望のお名前がなければ、本名でサインしてお届けします。 【書籍情報】 書名:『ヘア・ヌード』  著者:姫乃たま    判型/ページ数:14判/56頁 発行日:2021年12月25日 【小説目次】 「ヘア・ヌード」 「シンクロナイズ」 「花瓶の中」 「No/w/here」 +撮り下ろし写真 【クレジット】 文章:姫乃たま 写真:宇壽山貴久子 ヘア&メイク:megumi yoshii 装幀:ayumi カバーイラスト:寺田克也
    2,500円
    姫乃たま商店
  • 商品の画像

    姫乃たまオリジナルイラスト「おやすみマルシェバッグ」

    姫乃たまがおやすみの日にスケジュール帳に書き込む「もこもこ」を印刷しました。使い勝手がよいマルシェバッグなので、おやすみさせずに使い倒してあげてください。 カラー:ナチュラル プリントカラー:ホワイト サイズ 本体:約W300×H360(持ち手含む530)mm 持ち手:約50×170mm 折りたたみマチ:約100mm
    1,600円
    姫乃たま商店
  • もっとみる

最近の記事

  • 固定された記事

『ヘア・ヌード』を出版します

 こんにちは、姫乃たまです。  ZINEの出版が決定したので、おしらせします。  いろいろと欲張ってしまい、写真集であり、初めての短編小説集にもなりました。  これまでは出版社や編集者さんのお世話になりながら、本づくりをしてきましたが、初めて一から自分が書きたいものは何かを考えて、誰のためでもなく自分のために一冊をつくってみました。  同時にこのZINEが誰かにとってのお気に入りにもなったら、とても嬉しいです。  まだ未定の情報も多いのですが、なるべく多くの方に知っ

    • 2024年3月14〜20日 台湾でも阿佐ヶ谷でもビールを飲み過ぎる

      2024年3月14日  タクシーの車内で流れていた「Just the two of us」が「One On One」に変わった。漢字だらけの看板が窓の外を流れていって、台湾に来ている実感が湧く。  牛肉麺を食べてみたいとリクエストしたら、ワンさんが行きつけのお店に案内してくれた。想像以上にボリュームのある料理で、最後のほうはふうふう肩で息をしながら食べた。  台湾に来る前に高妍さんから聞いていた(数年ぶりに突然連絡したのに、快くいろんなお店をレコメンドしてくれた。優しい……

      有料
      300
      • 2024年3月7日〜13日 エルメスのツイリー

        2024年3月7日  お正月から会っていなかった祖母はまた少し小さくなっていたけど、とても元気だった。あまり食欲がないと言って、好物の唐揚げばかり食べていた。いつもそう。90歳、もう好きなものだけ食べて生きてほしい。  昔はお酒とコーラが大好きで、二日酔いの日は酒屋の店番をするのが嫌だったと言う。もともとお酒を飲まない伯母は「酒瓶見るくらいなんてことないでしょ(自分が飲むわけじゃないんだから)」と言うけれど、私も二日酔いの時は酒瓶すら見たくないので、かつての祖母の気持ちがよ

        有料
        300
        • 2024年2月29日〜3月6日 こんにちは金太

          2024年2月29日  久しぶりにゴールデン街で飲んでいたら、とっくのとうに朝になっていて、靖国通りからタクシーに乗って閏年の日を阿佐ヶ谷へ向かって走る。眠らないで迎えた朝はぴかぴか光って見える。  気絶するように眠って、起床した時点でまだ酔っ払っていて、二日酔いですらないという有り様。昼過ぎに嘔吐して、二日酔いが始まったので、高野政所さんたちと斧をぶん投げる予定をキャンセルする。原稿も諦める。友人から言われた「二日酔いでやりたいことができなくなったらアルコール依存症」とい

          有料
          300
        • 固定された記事

        『ヘア・ヌード』を出版します

        マガジン

        • 人間になりたい日記
          初月無料 ¥500 / 月

        記事

          2024年2月22〜28日 憂鬱な時は酒を飲んで

          2024年2月22日  京都に来てからずっと天気が悪くて、曇天と雨降りを繰り返していたけれど、今朝も喫茶店の近くを散歩していたら、久しぶりに晴れ間が見えた。太陽は久しぶりに見るととても驚く。梅雨が長引いたある年、久しぶりに太陽が顔を出した瞬間、文字通り腰を抜かしたことがある。  歩きながら、もう誰も話題にしてないと思うけど「マルハラ」について考えていた。若い世代が句点に恐怖心を抱くという新しいハラスメントのこと。まず自分の文章を読み直してみると、SNSやメールでは句点を使用

          有料
          300

          2024年2月22〜28日 憂鬱な時は酒を飲んで

          2024年2月15〜21日 京都でカンヅメになる

          2024年2月15日  きっと、春一番。ここのところ毎日着ていた分厚いダウンを脱いで、カーディガンを羽織って精神科に向かう。暖かくて重たい風がびゅうびゅう吹いている。  今冬、ダウンのポケットにはずっとフィギュアが入っていた。ダウンを着ているクトゥルフのフィギュア(クトゥルフオイド)で、シルバニアファミリーくらいの小さなサイズ。ポケットにフィギュアが入っていると、ふとした瞬間に指先に触れて気が緩む。

          有料
          300

          2024年2月15〜21日 京都でカンヅメになる

          2024年2月8〜14日 31歳のつくりかた

          2024年2月8日  ワインバルで深井剛志先生と数年越しに『地下アイドルの法律相談』(加除出版)の打ち上げ。こぢんまりとした店内なのに、天井まで届きそうなワインセラーがあって、ボトルがずらりと並んでいた。  初めて会った時からお酒が好きという話はお互いにしていたけれど、当時の私があまりに精神状態が悪かったこともあって、打ち上げのタイミングを逃してしまっていた。執筆していた当初は、出版したら地下アイドルのライブで物販をさせてもらおうとか、いろいろ案も出ていたんだけど、コロナ禍

          有料
          300

          2024年2月8〜14日 31歳のつくりかた

          2024年2月1〜7日 ぜんぶ酒のせいだ

          2024年2月1日  安来市のビジネスホテルは渋い雰囲気が居心地良くて、朝食がおいしい。窓際の席から庭が見渡せるところも気に入っている。しじみの味噌汁が若干残っている昨日の酒に効く。  今日は島根県立益田高校のかるた部に取材。安来から車で三時間の大移動になった(運転したのは今田さん)。  高校生たちはきらきらしていて、普段読んでいる本のことなど、いろいろと教えてくれた。高校生は眩しい。まだ二十代前半の担当編集者Mちゃんですら「きらきらしてた……」と感想をもらしていた。小説

          有料
          300

          2024年2月1〜7日 ぜんぶ酒のせいだ

          2024年1月25〜31日 別れても好きな人

          2024年1月25日  布団に包まれて、目を開けるより先に、今日は「ハズレの日」だとわかってしまった。  ハズレの日は、長いこと鬱を患ってる友達と使うお気に入りの言い方。  心の底から、体の芯から、ひたひたに鬱に浸かってしまっているどうしようもない状況が、少しだけ軽く感じられる響きがある。ハズレなら仕方ないか、という感じ。  実際には苦しくて仕方ないけど、苦しんでも鬱は早く過ぎ去ってはくれない。それなら何か大きな力によって「ハズレの日」の当番にされてしまったのだと納得してし

          有料
          300

          2024年1月25〜31日 別れても好きな人

          2024年1月18〜24日 禅のヒト

          2024年1月18日  小明さんと新木場1stRINGで待ち合わせ。実はプライベートで会うのは初めてなんだけど、まさか最初がFREEDOMSの興行になるとは想像もしてなかった。  今日も試合は過激で、混乱したのか前の席のお兄さんが「あっ、そーなんだ!(?)」と大きめの独り言を発してて面白かった。小明さん大丈夫かなと思って隣を見たら、笑って楽しんでたので頼もしいなと思う。  デスマッチを見た後は、デンジャーに行くことも多いけど、今夜は移動せずに新木場駅近くの適当な焼肉屋で肉を

          有料
          300

          2024年1月18〜24日 禅のヒト

          2024年1月11〜17日 ドン・キホーテとペンギン

          2024年1月11日  高円寺純情商店街の電気屋の前を通りかかったら、売り物のテレビに「細川たかし(73)一般人女性と結婚」のニュースが出ていて、普段全く細川たかしのことを気にかけていないのに、なぜか驚いて「えっ」と立ち止まってしまい、背後から知らないおばちゃんが駆け寄ってきて「死んだ!?」と大声で訊いてきた。死んでません。

          有料
          300

          2024年1月11〜17日 ドン・キホーテとペンギン

          2024年1月4日〜10日 ミモレットとワイン

          2024年1月4日  数日前から『わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム1992-2019』(朝日新聞出版)を読んでいるのだけど、前書き(にあたるのかな? 目次の前のたった一頁の文章)が眩しすぎて、そこからちっとも進まない。一頁読んではうっとりとため息をついて本を閉じて、また最初から読んで、ため息をついて閉じて……。私がこの本を読み終わる日は来るのだろうか。  旅先で時々茶葉を買う。今日は静岡で買った紅茶を、まあるいポットで淹れた。  あの日、静岡で寿司を食べようと意気込

          有料
          300

          2024年1月4日〜10日 ミモレットとワイン

          2023年12月28日〜2024年1月3日 シュトレンからおせちの日々

          2023年12月28日  吉祥寺piwangのシュトレンを齧って珈琲を飲む。静かな朝。  今年のクリスマスは飛行機に乗っていたら時差で消滅してしまったけど、piwangのシュトレンを食べている時は、クリスマスを満喫している気分で心が浮き立つ。  精神科で主治医にアメリカで三週間断薬したら(あろうことか薬を忘れてしまったため)、躁鬱の波をはっきり自覚したと話す。とにかく躁状態の時に物事を引き受けるのはやめて、何かを頼まれた時は一週間くらい考えてから返事してくださいと助言され

          有料
          300

          2023年12月28日〜2024年1月3日 シュトレンからおせちの日…

          2023年12月21日〜27日 クリスマスアグリーセーター

          2023年12月21日  寝起きに熱いシャワーを浴びて、バスタオルで髪を拭きながら冷蔵庫の缶ビールを取り出してアトリエに行き、踊りながら飲んだ。  ロサンゼルスに来てからの私は、誰かと酒を飲んでいるか、ほとんど眠っている。アトリエのソファでうたた寝するのがお気に入りで、目を覚ますと大きな窓から空と庭が見えて、時々リスが走って横切る。  GR2 Galleryの仕事から帰ってきたエリックが、「そういえばこれ読んだ?」と言って、エイドリアン・トミネの昔の漫画(『OPTIC N

          有料
          300

          2023年12月21日〜27日 クリスマスアグリーセーター

          2023年12月14日〜20日 雨降りのサンタモニカ

          2023年12月14日  昼過ぎにのそのそ起きると、アトリエのテーブルにEricとJames Jeanが差し入れしてくれたThe Apple Pan(老舗ハンバーガーショップ)のヒッコリーバーガーと大量のフライドポテトが置かれていた。そうだ、ここはアメリカだ。

          有料
          300

          2023年12月14日〜20日 雨降りのサンタモニカ

          2023年12月7日〜13日 ロサンゼルスのセブンイレブン

          2023年12月7日  ロサンゼルスは12月6日。    アーティストのYoskay YamamotoさんがSawtelleにある画材屋さんへ車で連れて行ってくれた。広々とした店内には天井まで届く黒い棚が並んでいて、美術用品がずらりと陳列されている。ペンギンが店内を歩きながら個展用のキャンバスやパネルを選んで、塗料のボトルも次々とカゴに放り込んでいた。  私はレジ付近にある雑貨コーナーで見つけたクマとペンギンの小さなタトゥーシールを気に入って、ペンギンのところに戻り、買い物

          有料
          300

          2023年12月7日〜13日 ロサンゼルスのセブンイレブン