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【風呂酒日和43-1】 清水湯(しみずゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


本当にこのあたりに銭湯が...?
そんなことを思いつつ、田舎者のように(田舎者だけど)周りをキョロキョロと見渡しながら表参道の街を歩いていく。
ポルシェの角を右に曲がる。
まさか私のnoteで、しかも銭湯に行くエッセイの中に「ポルシェ」という文字が出てくるとは思わなかった。

おぉ。なんだここは。
マンション?歯医者さん?なんだか西洋風な階段とスロープ。
その立地のせいか、エステサロンやクリニックか何かにも見えなくもない。
そうは言ってもここは銭湯。
だいじょぶだいじょぶ、風呂だから。と自分を落ち着かせて入口へ。


靴をしまって扉を開けると大きな券売機が2台。
すぐ横に受付がある。
おぉ、店員さん若い。そして多い。
入口のロゴがギターのピックのような形だったのも相まって、さながらライブハウスの受付かと思うくらいである。
ライブハウスの受付だって、3人も立っているのは珍しいだろう。
店員さんが多いということはだいぶ繁盛していると見える。

左の壁沿いにはずらっとアメニティが並んでいる。
アメニティというより、もうちょっとした商店のよう。Tシャツもあれば靴下もある。私の味方ニベアのハンドクリームもある。すき。


さっそく券売機で入浴券を購入。
ぬ。これは…。見てはいけないものを見てしまった。
券売機にはサウナや手ぶらセットなどのほかに生ビール、ドイツビール、おつまみなどの文字が。ぐぬぬ。誘惑。
しかしさすがに今買うのは気が早すぎるので、とりあえずお風呂に入ることにする。


脱衣室に入る手前、ロビーの端っこには鍵付きのコート掛けが設置してあった。すごい、初めて見た。
確かに脱衣室のロッカーが小さめの場合、冬場はとっても重宝するだろう。
鍵なしのフリーハンガーラックもある。
気が利くというかなんというか。ホスピタリティが利いてる。


おぉ。盛況。脱衣室もなかなか混んでいる。
さすが表参道(?)。何がさすがかはわからないが、でも渋谷と恵比寿の間くらいにあった改良湯と一緒でやっぱり普通の銭湯よりも年齢層が幅広い気がする。若い人もいれば、ずっとこの辺に住んでいるんだろうなというようなおばあちゃんもいる。
いつからあるかわからないが建物も今風でどんどん新しくなっていく中、昔ながらのお客さんがずっと定着しているのはいい銭湯な証拠だ。
まぁ、おばあちゃんだからといってずっと通っている常連さんとは限らないけど。一見さんのおばあちゃんかもしれないが、なんとなくイメージ重視でいいように思っておきたい。

ロッカーはなんだかいろいろなサイズがある。
受付で鍵をもらうスタイルだったため、多分選択権はない。私がもらったのは、壁際の方のちょっと高いところにある、中くらいの大きさのロッカーだった。
ふむ、よい。縦長なので大きい荷物も入りそう。
早速身支度をして浴室へ。

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