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ブランディングの話

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ファッションや見た目が人やビジネスに与える影響についてのnoteをまとめています。読んで頂くとブランディングについてのヒントになるかも。
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ビジネス的「分かりやすさ」の作り方

ビジネス的「分かりやすさ」の作り方

分かりやすい、というと簡単、初心者レベル、みたいなイメージもあるかなと思いますが、もうサービスとして考えていいと思うんですよね。現代おいては。

そもそもですけど、分かりにくいものを分かりにくく話すのはバ○でもできるわけで。ファッション業界はまだそういうとこあるぞ。センシュアルとかプリミティヴとか横文字ばっか並べやがって。誰か来る前に話を戻すと「”分かりにくいもの”を”分かりやすく”話せる人」は、

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”推され”になれる、メカニズム

”推され”になれる、メカニズム

推し、という言葉が市民権を得たのって、結構最近なんじゃないでしょうか。

推し活なんて言葉10年前にはなかったような気がするし。どちらかと言うと硬めの言葉だったような印象がありますね。ビジネスシーンで「僕は彼の案を推します」みたいな。

ちなみに辞書的な解釈はこうです

まさに1の意味で使われているわけですが、やっぱりアイドルとかタレント、アニメ作品やゲームなんかで使われることが多いですよね。

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「洋服」と「人」を売る極意、知ってますか?

「洋服」と「人」を売る極意、知ってますか?

僕は元々バイヤーであり、販売員であり、今はスタイリストという肩書きですが、立場は変わってもこれまで売ってきた洋服は数千着にはなるんじゃないかなと思います。距離にしてどこまでみたいのやってみたい。

そんな中で見つけた洋服を売る極意って、何だと思いますか?

「いい服を仕入れること」なんですよ、これが。

仕入れがすべて。服のクオリティがすべて。素材と着心地とデザインの良さ。
良ければあれこれを言葉

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パリが素敵な理由は「プレゼンの上手さ」にあった

パリが素敵な理由は「プレゼンの上手さ」にあった

またしても久々な感じになってしまいました。これから頑張って投稿します詐欺はやめます。でも後半戦は巻き返しますよ。

7月の頭に、3年ぶりにパリに行ってきました。
せっかくなのでいくつか証拠写真を。夏は陽が長くて得した気分になりますよ。暑いけどカラッとしてるので日陰に入れば涼しいのも嬉しい。

それまで10年くらい最低年1では行ってたので、本当に久しぶりでしたね。パリか…何もかも皆懐かしい状態。古い

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結局、人は「期待感」を求める

結局、人は「期待感」を求める

2023年も3月を迎えようとしています。花粉症がダイレクトに襲ってくるこの頃いかがお過ごしでしょうか。noteを書こう書こうと思いつつ久々になってしまいました。って何回目だよ。ここからは巻き返したいと思ってますよマジで。

改めて記しておくと「タイタンの学校」の講師や専門学校に講師をしたり、個人のスタイリングをベースに先日は阪神の梅田本店さんでイベントをさせて頂いたり、ブランディングに関わったりし

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あがり症で人見知りの男が、ファッション科の先生を始められた話

あがり症で人見知りの男が、ファッション科の先生を始められた話

もうnoteではめちゃくちゃご無沙汰してしまいました。遡ってみたら8月以来でした。。

別に体調が悪かったとか異空間に飛ばされてた(今ハマってるアメドラ「マニフェスト」に影響されてる)とかではなく、出張だとか新しい仕事の準備とかでまとまった時間が取れなかっただけの話です。どうもnoteはどっしり構えて書かなきゃという固定概念がありまして。もっと気楽に書いていこう、と前も書いた気がするけど。

この

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矛盾だらけの「ルッキズム」をどう考えるか

矛盾だらけの「ルッキズム」をどう考えるか

お盆も終わってしまいましたね。久々に行動制限のない夏ですが、制限されなくても夏は動きません。だってホテル高いし。特にサービスや部屋が変わるわけじゃないのに値段だけ上がるっておかしくないですか?すみません小市民の愚痴です。

さて、先日こんな騒動があり、ちょっと論争を呼んでいたのをご存知でしょうか

要約すると、人気YouTuberが昔TVで見かけたコスプレイヤーをこき下ろしたところ、そのコスプレイ

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シャネルの価値を知らなかったのは、シャネル自身だった話

シャネルの価値を知らなかったのは、シャネル自身だった話

今業界や世間をザワつかせているのは、やっぱりこの話題でしょう

VOGUE GIRLがシャネルの香水「チャンス」とのタイアップ企画で、ユーチューバーのコムドットを起用したことについて、ネガティブな意見が噴出しているという話。Twitterを見てもやはりネガティブな意見は多いですね

個人的には、そりゃそうなるよね!という感想が一番に出ましたが。「失敗マーケティングの教科書」があったら絶対載るだろう

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僕が「タイタンの学校」で教えていること

僕が「タイタンの学校」で教えていること

昨年から仰せつかっている「タイタンの学校」(校長・太田光代)でのファッションスタイリング講師。

僕にとってもこれまでと全く違ったジャンルだったし、模索しながらの一年でしたが、続く5期も担当させて頂くこととなりました。まずは感謝。

結構、外部からも新しい試みとして関心が寄せられているとのこと。僕も講師やってるという話をしても「スタイリストがお笑い養成所で何を教えてるの?」とピンと来ない反応をされ

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ファッションは、「お洒落」を目指すな

ファッションは、「お洒落」を目指すな

4月に入ってようやく春らしい気候の日が増えてきましたね。でも前日11度から翌日20度とか、昭和の春ってこんな乱高下でしたっけ?どんどん四季がなくなっていく感。
 

先日4期生への講義を終えたタイタンの学校(校長・太田光代)でもお話したのですが、タイトルのこれって、ファッションの極地のひとつなのでは?と思い至ったのです。

「いやいや、ファッションはお洒落になるためのものでしょうが!」と黒板五郎ば

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なぜ「トレンド感」が必要なのか、の答え

なぜ「トレンド感」が必要なのか、の答え

先週は静岡へ出張していました。浜松に行ったのにうなぎと浜松餃子を食べなかったのが痛恨でしたが、「さわやか」のハンバーグで僕は十分満足です。レアハンバーグはさわやかしか勝たん。ガチでおすすめです。

 
さて、トレンド感については僕もよく口にします。こういうコーデの方がトレンド感出ますよね、みたいな流れで。商品説明とかにもよく使われていますし。

二重組織という表現が二重スパイみたいでかっこいいとい

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洋服は「3倍の利益を生むもの」を選べ

洋服は「3倍の利益を生むもの」を選べ

2月の終わりは仕事で久々に関西へ行っておりました。やっぱり関西の空気感、いいわぁ。元気になれる。土曜昼の生放送にウーイエイよしたかさんが出てたりするほっこりな感じが好きです。

さて、今回は洋服の選び方の話を。
ぶっちゃけ買うときに一番考えることって 「値段」 だと思うんですよね。良いと思った服は大抵高い。悩んだ挙句いつもの安心価格のほう買う、みたいなことはよくあるんじゃないでしょうか。

決して

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「高見え」と「高級感」、それは似て非なるもの

「高見え」と「高級感」、それは似て非なるもの

今さら聞けないシリーズ、思ったよりも反応を頂いて嬉しい限りです。やっぱりモチベーションにも影響しますのでね。引き続きよしなにお願いいたします。

 
今回は「高見え」について。
ここ数年ですかね、よく見掛けるワードになったでしょうか。

みたいな文脈で登場することが多く、高見えファッションを掲げたサイトやyoutubeチャンネルなどもあるようです。

この「高見え」、よく「クラス感」とか先ほど挙げ

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「こなれ感」という言葉がこなれてない人、挙手

「こなれ感」という言葉がこなれてない人、挙手

前回の抜け感解説が割と好評だったようなので(希望的観測)、しばらく続けてみることにします。マガジンにストックしていくのでぜひお気に入りに入れてやってくださいませ。

さて、今回は解説の要望をいただいた「こなれ感」をピックアップしてみます。これもよく出てきますよね。ファッション誌に出てくる用語トップ10とか調べてみたいわ。

これもまさにファッション構文。最後が「〜に。」とか「〜を。」とか助詞で終え

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