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ビジネスにおいて私たちが向き合う大きな論点に

「WHAT=目的は何か?」
「WHY=それはなぜ重要か?」
「HOW=どうやってやるのか?」

があります。今まで僕はインスタのストーリーなどでは結構いろいろ言ったりしているんですが文章でまとめたことがなかったのでnoteにしました。私たちがビジネスをやる上でもだし、私たちの商品を買ってくれるお客さんにとっても「あいつらの商品を買うことで自分は何にお金を払っているや」や「私が支払ったお金はどんな使われ方をしてるんや」が一番重要なのに今までまとめていませんでした。こうやって文章にして誰でも読める様にしておくことは私たちにとってもお客さんにとっても重要なことだと思います。「いやいや、そんなんどうでもよくて、単純に可愛いからおまえらの商品を買ってるんやで」もめっちゃ嬉しいですけど、やっぱりまとめようってことでまとめました。


・WHAT
労働を終わらせる。

・WHY
(意味を感じられない)労働は心身の健康を著しく悪化させる。
労働を終わらせ、仕事を始めることで心身の健康の発展に寄与する。

・HOW
私たちが個人事業主として小さい規模ながらもお客さんが買う意味がある商品の生産と販売を仕事として行うことで「労働は終わらせられる」と証明をし続ける。


「WHAT」
解釈は人それぞれだと思いますが(キリスト教の)労働の歴史を考慮して僕は労働を「罰」と認識しています。この罰や罰を取り巻く環境が心身の健康に大きな問題を起こしているのは明白だと思っています。(無駄に)働き過ぎ、職場の人間関係、過酷なルール、働くことへの虚無感など熟熟労働は健康に悪いなと感じます。それは罰だからであり、罰ならそうなるよなって感じですね。「大金が手に入ったら何をしますか?」という質問の答えで「仕事を辞める」がぶっちぎりの一位になっていることからもそれは伺えます。この答えは正確には仕事ではなく「労働」ですね。では「労働」と「仕事」の違いはなんでしょうか?

仕事の「仕」は「つかえる」と読みます。意味は「目上の人のそばにいて用を足したりお世話をする」です。この意味を感じられるエピソードが古事記の一節にあります。

(天照大御神が)機織り小屋からいでたまえ、神々はいかにしておわすぞと、天の岩戸を開けたまい高天原をながむれば、神々は野に出て働いていた。

古事記

まず日本の最高神である天照大神も機織りで仕事をしています。ここからしてキリスト教やキリスト教の労働の価値観と全く違います。そんな天照大神が他の神は何をしてるんかねーって外を見たら他の神も野で働いていた。他の神も天照大神を頂点に据えてお世話をしていたと僕は解釈します。これが「仕事」だと思っています。神も働くので仕事が罰な訳が無い、善行に決まっていると思っています。労働をしなくてよくなった時にでも行う働きを仕事を言ってもいいかもしれませんね。目上の人がいなくても社会を良くしたい、社会問題を解決したい、文化や芸術に寄与する働きをしたいなども立派な仕事への動機だと感じます。


「WHY」
労働(罰)があまりにも多くの問題を引き起こしているのはなんとなくイメージできると思います。そんな労働を終わらせることに僕は趣を置いています。それは自分たちの仕事(アートとファッション)が基本的には心身共に健康な人のためのものだからであり、心身ともに健康な人が増えてくれればそれだけ自分たちのメリット(私たちの商品を買いたいと思ってくれる人が増える)にも繋がるからです。こう書くと労働や労働者をディスってる様に読む人もいると思いますが、僕に労働者をディスる気持ちは全くありません。むしろこの社会が日々回って自分たちが仕事を出来ているのは労働者がいるからだと確信しています。僕が知らないことや他者の働きによって自分が生かされている感覚が強いです。また労働が向いている人や得意な人、労働がいいって人も沢山いると思います。平日何も考えず労働して土日に推し活できればもう幸せなんですって方は絶対にそれがいいですよね。そんな人たちに向かって「労働をやめるぞー」なんて絶対に言いませんし、言ったとしても耳に入らないと思います。

でも、労働が向いていない人や労働をやりたくない人、労働のせいで体調を崩す人も大勢いると思いますし中には自殺する人もいます。
そんなことをしてまでさ、いくら罰って言ってもそこまでして労働なんてしなくてよくね?って僕は思っています。まぁそうなんだけどやっぱり労働をやめたいと思っていてもなかなかやめられないのが世の常かなとも思っています。


「HOW」
僕は3.11をきっかけに労働をやめる決心をしました。そこから東京を離れ長崎に移り、生活保護で生きていくか自分たちが出来ることで生きていくかの二択で、自分たちが出来ることで生きていく選択をしました。労働をやめられるなら全然生活保護でもいいと思っていましたが自営業になってアートと服で今もちょっとギリギリで、でも日々ご機嫌で生きています。ギリギリでいつも生きていたいから、あーあー。

労働をやめるという目的を自営業という手段で叶えている現在、私たちが自営業としてアートと服で生きていくことがそのまま「労働はやめられる」の証明になると思っています。これが私たちが自営業としてアートと服で仕事をする「意味」であり「仕える事」になります。

自分が働く「意味」がとても希少になっている現在、意味を感じられない労働は心身の健康にマジで多大な悪影響を及ぼします。19世紀ロシアの文豪ドストエフスキーは「例えばバケツの水を他のバケツに移し、終わったらまた元のバケツに戻す」といった「全く意味を感じることが出来ない仕事」こそが「最も過酷な強制労働」であり、これを何日もやられた人間は発狂してしまう、書き残しています。ちょい大袈裟な例ですが要は働きに意味が感じられないと人は何かしら病んでしまうってことです。

病む人を1人でも減らせる様に、労働を終わらせて仕事を始められる人が1人でも多くなるようにこれからも仕事に精進しようと思っています。アートと服で生きていくノウハウというか、仕組み作りと工夫やテクニックや客単価の上げ方などを個人事業主になりたての人や労働をやめたいと思っている人には何も惜しまずに提供するのもそういった理由があるからです。

義務教育によって私たちは基本的にはサラリーマンになることを前提に教育を受けます。それもあってか義務教育や高等教育でも社会に出ても「サラリーマンや労働者をやめる方法」は教わりません。何かを始めるよりも今やっている無駄なことや不要なこと、やめたいことをやめる方が重要な昨今、自分で自分をやめる方向性で教育する志を持つことで何とか自己実現を果たしていこうとしている人のヒントや一歩踏みだすきっかけになれば嬉しいです。


(なんとなくの)まとめ

・「労働」と「仕事」は違う
・働かなくてよくなった時にやめるのが「労働」
・働かなくてよくなった時でもやめないのが「仕事」
・「労働」は健康に悪い
・「仕事」は健康に良い
・仕事を始めるには、労働を上手く終わらせるのが重要。
・働く「意味」が一番重要
・私たちが仕事をする理由は「労働を終わらせるため」


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