見出し画像

【読書メモ】異文化理解力

2018年は欧米の方との打ち合わせやメールでの、コミュニケーションを増やした年でした。「日本人とは考えたが違うようだ」と思う実体験がいくつもあり、違いに興味をもっていました。そんなころ、とくさんのTwitterで『異文化理解力』が紹介されており、読んでみました。百聞は一見にしかず、経験が最重要ですが、その経験での成功確率を上げるために、これからグローバルなコミュニケーションを始める方には必読の書かと思います。

ここでは、一読した自分の本書の記憶を呼びもどすために図表を中心にまとめたものです。もし、ご興味を持たれたら、本書をご一読ください。

他国の方とコミュニケーションをする上で、下記すべての図表において、の各国の相対的な位置を意識することが大事とのことです。

▪️カルチャーマップ

▪️ローコンテクスト、ハイコンテクストなコミュニケーション

左側にアングロサクソンの言語群、次にロマンス諸語、右側にアジア系の言語。歴史の長さと民族の単一性の度合いがコミュニケーションのあり方に影響を与えている。

▪️アップグレードする言葉、ダウングレードする言葉
言語学で、はっきり発言する文化では「アップグレード」の機能を持つ言葉でネガティブな言葉の前後に付けて意味を強める言葉を使う傾向がある。反対に遠回しにに発言する文化では「ダウングレード」の機能を持つ言葉、批判を和らげる言葉を使う傾向がある。

イギリスのダウングレードな用法が他文化の聞き手に混乱をもたらしている例

▪️どれほど率直にネガティブな批判を行うか

▪️コミュニケーションと評価

D出身の相手への効果的なネガティブフィードバック
1. グループの前でフィードバックを行わない
2. メッセージをぼかす。フィードバックはゆっくりと、長い期間をかけて行い、徐々に浸透するようにする
3. 良いことを言い、悪いことを言うな

▪️説得
他国へ提案内容を理解、納得しやすくするためには大事な情報です。

▪️権力、上司と部下の距離

現代のグローバルビジネス環境では、平等主義的なリーダーか、階層主義的なリーダーのどちらかになるだけでは十分でない。どちらにもなる必要がある。文化の指標のどちらもマネージできる柔軟性を身につけなければならない。

▪️決断
リードと決断は別の指標として分析されている。本書では、具体例としてアメリカとドイツの違いが紹介されていました。

▪️信頼はタスクベースか?関係ベースか?
タスクベースに寄れば寄るほど、仕事においては認知的信頼に頼る。関係ベースでは、認知的と感情的信頼の両方がビジネスに織り込まれる。

▪️見解の相違
自分の文化の位置を知るための問い。「もしあなたの文化で誰かがあなたに強く反対してきた場合、それは『あなた』を否定しているのか、たんに『アイデア』を否定しているのか、どちらを意味するのだろう?」

▪️スケジューリング

いくつか図表を並べてみました。自国とコミュニケーションの相手の位置を把握することで、これまで以上に円滑なコミュニケーションで仕事を進めやすくなると思いませんか?

本書では、さまざまなコミュニケーション上の課題と解決方法が具体的に示されています。日本が対象の事例もありました。

ご興味をお持ち頂いたら、手に取ってみてはいかがでしょう?これから、グローバルにチャレンジする方にはオススメの一冊です。


この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?