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日本人だけが下がっている「食物繊維の摂取量」で起こる事実

日本人は、食物繊維の摂取量が下がってきています。
世界的なデータを見ても、食物繊維の摂取量が下がると、がんや心臓の病気、糖尿病が増えて、死亡率が上がります。
残念なのは・・・日本人だけが食物繊維の摂取量が下がっているのです。

その理由は、食生活の変化にあります。
高脂肪食や、甘いもの、身の回りに増えてきていて、日常的に食べてますよね。
急激に変わった食生活の変化が原因の1つでもあります。

私たちのお腹の中の腸内細菌の研究が近年盛んで、「腸活」を意識される方も増えてきたのではないでしょうか。
腸内細菌は人が食べたもので生きています。
糖類や炭水化物は人が消化して栄養源にしてしまうので、大腸にいる腸内細菌の餌になるのは、「食物繊維」なのです。

人が生まれた時から、腸内細菌は人と共に助け合って生きている

腸内細菌から人にとって有益なものを生み出して共生しています。その人の食事の影響を受けてそれぞれの腸内細菌が形作られているので日頃から「何を食べるか」とうことが非常に重要です。

腸内細菌の研究の第一人者の、京都府立医科大学の内藤裕二先生の、5年前から健康長寿で有名な京丹後市の長寿者の研究

65歳以上の全員を対象にCT画像を撮り、採血をし、普段の食生活を徹底的に調べています。排便までもです。また加齢によって心身が衰える「フレイル」や、筋肉が衰える「サルコペニア」についても継続的に調査しています。この研究の成果は10〜20年度になるとのことですが、先生は、食生活が非常に特徴的だということは判明しているとお話くださいました。
具体的には、豆類、根菜類、芋類などの食物繊維や、食物由来の食物繊維を多く摂取しており、タンパク源は魚や豆類で、牛肉や豚肉などの動物性タンパク質はあまり食べていないので、これか長寿の秘訣ではないかと考えられているそうです。

京丹後での研究で(腸内フローラを健康な状態に保つために働く)「酪酸産生菌(らくさんさんせいきん)」を発見

この菌について、日本の基礎研究者の先生方が酪酸産生菌に関する有力な研究結果を出されましたので、「 “合わせ技”で認知が広がった」と内藤先生はおっしゃられています。

 「腸内細菌」の研究で歴史に残る大発見として世界で話題になったバングラディッシュのお話

バングラディッシュには、肉体的にも精神的にも順調に成長できない子が多かったお話を伺いました。
アメリカを中心に世界中の研究者が、その理由を探る研究を行いました。腸内細菌の研究者の発見で、腸内細菌が鍵になることがわかり、肉ではなく豆類とバナナが成長を促す重要な食べものになることが判明したのです。この研究結果は、歴史に残る大発見として世界で話題になっています。
この研究をきっかけに、子どもたちの成長に必要な栄養が作られるようになり、救われる子どもたちも増えました。そう考えると、この5年間、腸内細菌の研究が何に貢献したかというと、バングラデッシュの子どもたちが元気になった。これが一番大きな貢献だったと先生はおっしゃいます。

私も腸と会話しながら、今日のご飯を決めたいと思います。
それでは、また!

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