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平成最後の夏の夜に

今日で8月も終わる。

実際はまだ暑い日だってあるからまだまだ夏みたいなものなのに、「8月が終わる」ってだけで夏の終わりに思えるのはなんでだろう。

なんだかちょっと、さみしい気持ちになるね。

早めに帰れたから、たらたらnoteを書いたんだけどちょっと長い。
今日の出来事と漁師さんが何を励みに仕事をしているかについて書いてみました。

先週の市場視察から帰ってきてからずっと働いてて、さすがに疲れが溜まってきた。

(今日ご注文いただいた牡蠣さんたちがトラックに乗せられる様子。すでにトラックに乗せられているのは、幻のエゾイシカゲ貝。高田でしか養殖してないらしい。)

牡蠣の掃除とか出荷とか、陸上作業をこなした後、仕事が終わりの頃に沖担当の社長たちは牡蠣を揚げるために沖へ。
私はそれを見送って帰宅。

今日はひたすら黙って真顔で仕事してたからなのか、疲れ具合を心配してくれて沖には連れて行かれず15時くらいに帰れたし、帰り際に美和さん(弟嫁)からおにぎりと大福を渡されて夕飯もゲット。
みんなやさしみ。みんなのやさしさでなんとか生きてられます〜。(うちの職場は基本的に15時が定時なので、普通に帰宅しただけ)

はじめの頃は色々無理をしてた部分も多かったけど、年々疲れたらきちんと「疲れた、無理」と言うようになりました。めっちゃ進歩。
なんでもそうだけど、無理を重ねないことが大事。
昨日書いてたこととまるで違うのは、できることだらけになって気持ちに余裕が出たからなんだろうね。

ところで。
今日で2週間連続noteチャレンジは見事に達成。でもやめないで、このまま書けるところまで書いていこうと思います。
お盆前から書き続けて、色々な方にいいねとRTしていただいてたり、noteのフード系の記事まとめに入れていただいたりしてうれしかったのです。

読んでくれる人がいるって励みになるね。牡蠣づくりと一緒。

なんでも続けることって難しいけど、ものすごく大事なこと。書くこともそうだし、海の仕事もそう。

そもそもなんだけど、
漁師さんってどんなイメージなんだろうか?

○ 毎日船に乗って海に出てる
○ 職人っぽい
○ 男らしい
○ 魚詳しそう
○ 荒々しそう

みたいなイメージなのかな??

働いて結構経っちゃってるから、漁師さんを知らない人たちの気持ちがあんまりわからなくなってきちゃったよ。
(これ書いてて思ったけど、質問箱とか使って質問に答えていくnote書いてもよさそうな気がしてきたよ。質問ある人っているかな?)

でも、うちは獲る漁師じゃなくて育てる方の漁師だから、みんなのイメージとはちょっと違うかもしれないね。

育てる方の漁師さんは海でこんな感じのことをしてる。
ここ最近の作業だと、牡蠣の水揚げとか、出荷用の牡蠣をストックしておくためにいかだにネットを吊るしてたりとか。

でも、これはほんの一部。
もしかしたら毎日海に出てるイメージもあるかもしれないけど、実際はそんなこともなくて。
ちょっと例を出すと、

○ 牡蠣を入れておくときに使うネットやロープの掃除
○ 泥や牡蠣殻で汚れながらひたすら牡蠣の掃除
○ 牡蠣の箱詰め作業
○ 稚貝を間引いてひたすらロープに挟みこむ仕込み作業
○ 事務作業

などなど……。もっとたくさんあるけど、書きすぎても疲れるからここでやめとこ。

陸上作業もたくさんあるし、ひたすら同じことを繰り返す。
とにかく地道。見えない地味な部分が大半を占めてる。

でも、それってどんなジャンルでも同じことが言えるよね。
華やかに見える部分なんて、本当に微々たるもの。1割のうれしさのために、9割苦しかったり大変なことをやってる。

普段は泥や海水まみれになって文字通り泥くさい仕事をしてるのだけど、地道にコツコツと続けてるから技術も経験も上がるし、良い評価をもらえる物を作れるようになる。
地道に同じことをやるのって大変なことだけど、大事なことだよね。

ひたすら同じことをすることが大半で、「漁師って何を励みにその仕事をしてるの?」って思う人もいるかもしれないけど、自分が獲った or 育てた 食材を食べてくれる人が喜んでくれるからだと思う。
人が生きる上で必要な食に関わる仕事だから、やっぱり「おいしい」って言葉を聞けることって続ける上で励みになる。

私がnoteを読んだ反応をもらって「うれしい!」って思ったのと同じで、漁師さんたちは自分たちが作った牡蠣を食べてくれた人たちが「おいしい!」って反応をもらえるのがなによりもうれしい。

今はSNSがあるから声が届きやすくなって、食べてくれる人たちと繋がりやすくなってうれしいな。
Instagram見てると、たまにうちの牡蠣を食べてくれてる人を見つけられたりして、ほんと現代に生きててよかったなって思います。(なので、絶対私のとこの牡蠣食べた!って思った人は「#マルテン水産」のハッシュタグ付けておいてください。全力でコメントしにいきます。)

noteも牡蠣も、うれしい励みを少しずつ貯め続けていこう。
平成最後の夏の今日は、こんな感じの話で終わります。


私のnote、読んでくださってありがとうございます。 もしも「いいな」と思っていただけたら、感想と一緒にRTやシェアしていただけるとうれしかったりします。。