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素手でやる作業だから寒い

昨日からわかめの仕込み作業がはじまってます。

昨日書いたように、わかめの仕込みのおおまかな手順としてはこんな感じ。

① 陸上で養殖ロープをつくる
② 海にロープを張りにいく
③ 陸上でわかめ種を紐に挟み込む
④ 海に行って種紐を養殖ロープに巻きつける
⑤ 3月中旬頃に刈り取りスタート

今のところ、①と②までnoteに書きました。



今日は③について。
わかめ種を紐に挟みこむ話。

陸前高田には2つの海があります。
太平洋側に直接面している表側の海と、リアス式海岸で湾になっている裏側の海。
普段、私が作業をしているのは湾になっている方の、通称「浦浜」と呼ばれている側の海です。

なんでまず海の話をしているのかというと、表浜と浦浜ではわかめの養殖の仕方が違うのです。

なので、私が書いているのは浦浜での話だと思って読んでもらえるとうれしいです。

「種」と呼んでいる状態というのは、種付けをした長い麻紐に小さな葉っぱがちょっとずつ生えてる感じのもの。
インスタント味噌汁に入ってるのより小さな葉っぱたち。


浦浜での種の仕込みは、わかめの葉っぱの状態を見ながら麻紐を短く切っていき、それを細い紐に挟み込む作業です。

こんな感じ。

挟みこむための紐が細すぎるから、基本的に素手で作業してます。
そして、わかめは乾燥に弱くてそのまま放置はできないので、海水の中での保管が鉄則。
冷たい海水に手をいれてわかめ種の麻紐を掴むので、ずっとやっているとなんとなく体温が奪われてる感じがします。

そして、ひたすら地道。
トータルすると何キロ分になっているのかわからないけど、かなりの距離分をひたすら紐にくるくると挟みこむので、ほんとに地道な作業だなあと実感してます。

はじめに種の麻紐を短く切る理由は、養殖ロープに巻きつける前にある程度の間引きをしているから。
陸上で間引きをすることで海の上での間引きが必要なくなるし、一定の間隔があくことで大きなわかめが採れるとのこと。

ちなみに、表浜だと間引きをせずにそのまま麻紐を養殖ロープに巻きつけて養殖して、1月くらいから沖で間引きをするスタイルです。

冬頃に「早採りわかめ」という名前で売られてたりするのは、冬場に間引きをした小さいわかめのことを指します。
本格シーズン前の間引きしたまだ幼くて、柔らかいわかめ。
わかめしゃぶしゃぶに最適なやつ。

なんだかまとまりなく、ざーっと書いたけど、今日は種の仕込みについてでした。
④の沖で種紐を巻きつける話はまた明日。


私のnote、読んでくださってありがとうございます。 もしも「いいな」と思っていただけたら、感想と一緒にRTやシェアしていただけるとうれしかったりします。。