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買い手と売り手の気持ちをいったりきたり

今日NEUT MAGAZINEのこういう記事を読んでたんだけど、あらためて買い手と売り手、両方の気持ちを持ってないとだよなあと思った。

"味ではなく見た目を優先するのは、買い手ではなく売り手側の論理。お客さんの元に渡って初めて柑橘の豊かな香りがし、美味しいレモンを味わっていただくためにも、私たちの出荷するレモンは収穫した状態からそのままお届けしています。"

うちは生食用の牡蠣が専門なので、基本的には殻付き牡蠣を出しています。
でも、飲食店さんならともかく、個人的に購入してくださる方々は牡蠣殻をナイフで開ける機会ってほぼないに等しい。よっぽどの牡蠣好きじゃないとないよね。

12月に牡蠣を買ってくれた友達が「悪戦苦闘しながら殻を開けて、鍋にした」と報告してくれたんだけど、それがきっかけで、「最初からむき身をおすすめすればよかったー」と気付かされたわけです。
これって、完全に”売り手目線”だった証拠。

牡蠣が大好きで「絶対に生食したい!」って人に対しては滅菌処理をしている殻付きになるんだけど、調理して食べたい気持ちの人も当然いるわけで。
そうすると最初から殻がむかれている方が圧倒的に楽だし、すぐに調理もしやすい。(そして、怪我の心配もない)

「悪戦苦闘」の言葉を聞くまで気付けなかったのは、私が完全に売り手側の思考だったから。
なので、12月中旬以降から個人的にはむき身を推していました。(反省したつもり…)

牡蠣が日常化しすぎると、逆に接する機会が少ない人たちの"当たり前"になかなか気付けなくなったりするので、食べてくれた友達たちの言葉は大事。

育ててる側として、「おいしい」って言葉を餌にしてるってのはもちろんあるんだけど。牡蠣を知らない人たちの目線や食べてくれた方々の言葉を大事にしたいので、食べた後の感想がほしい気持ちです。

最後に、身が引き締まる思いになった文章があったので、それを載せて終わろうかな。

"農家さんが作ったレモンがお客さんの元に届くまで、中間にいる僕らを含めてたくさんの人が流通に関わっています。そのうち誰か一人でも嘘をつけば、すべてが嘘になっちゃう。誤ったり誇張された情報が伝わってしまうのが何より悲しいので、適切な知識や誠実さを持つことは大切だと思います。"

誇張したものではなく、きちんとした事実を伝えられるように。
日々勉強していかないとね。


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