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あの時代の息吹を感じる作品 ~「自転車泥棒」(イタリア映画)


戦後のイタリア、ローマの庶民を描いた秀作です。

ここで描かれる庶民の姿はあまりにも痛々しい。そこには希望もなく、ただただ毎日を生き延びるために毎日があるような

そんな日々の繰り返し・・

かつてそこに確かに存在していた日常がこの映画ではたんたんと綴られていきます。

あまりにもつらいラストを目の当たりにすると、この作品は何度も見返すことは出来ないのだけれど・・

ここには確かにあの時代の空気がある

ここには歯をくいしばって生きてきた祖先の姿がある

混沌とした時代

生きるという本質的な欲求を満たすことにしか希望をみたすことのできなかった時代

そんな時代を忘れないためにとても存在価値の高い映画なのではないでしょうか

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