日本の歌、日本らしい歌があるとすれば、それは曲の中に日本人的な侘び寂びや、日本人的な振る舞いが忍ばされている歌だろう。

帰りたい帰れない

答えは分かっているけれど、外には出せないその思い

許したい許せない

気持ちは決まっているけれど、心とは裏腹に、身体は振る舞う

あたりはしっとりとした雨だとしても
桜舞い散る美しい季節だったとしても

その心、そして振る舞いは変わらない

我々はそんな風景を、曲を聴きながら思い浮かべ、そして涙する。

日本らしい美をそこにイメージしているから。

そこは無言坂。