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アラサー男のMBA挑戦談その1 〜 自分だけのストーリーを紡いで行こうとしていた日々 「Story」 AI

迷っていた日々

2005年夏。
その時、30代を迎えようとしていたアラサー男は迷っていた。

30代以降の仕事面での自分のビジョンが描けていなかったのだ。

当時の所属会社の理念は美しく、かつ、それを実行に移す力がある会社だったから共感度100%だった。

だが、その中で、何を業務の軸にしていくかに迷っていた。

管理職コース?専門職コース?総合職コース?どっちがどっちだ?
今のデジタルマーケ業務を深める?それとも浅く広く?
そのために何が必要?何をしたら良い?
それで給料上がるのだろうか。
または、システムなど関連部門に移るほうが広げられる?

当時、副業なんて言葉は無かったし、オンラインサロンとかもなく、SNSと言えばmixiくらいしかなかったが、当時すでに飽和し、混沌としていたから参考にならなかった。

社内の誰かに相談しても腑に落ちない日々。この時、社内にコーチングのコーチがいたら、、と考えたりする。

人生に何度か訪れる「このままで良いのか、俺?」症候群である。明日はどっちだ?

世の中に目を向けると、

当時は就職も売り手市場、北島康介がちょー気持ちいいと叫んでいた記憶も新しく、景気もさほど悪くない状態が続いていたように思えていた。が、NHKの番組でよく見かけるコメンテーターが経済先行きの不透明さを語っていたことも気になっていた。

経済は先行き不透明、自分の先行き不透明。アラサー男は迷っていた。

余談をひとつ。

今回のテーマである「MBAコース」のアメリカ在住の教授が2006年にその後のリーマンショックを予見するかのようなことを話していた。先行き不透明さは、不透明だが見える人には見えるのだ。先行き不透明な自分の将来も同様だということに青年は後に気づいていく。

余談おわり。

当時のマインドは、いわば公的な武器を持っていないことからくる不安に支配されていたと言える。自分は脆弱性の高い状態だと感じていた。自分には何もない。自分には才能が無い。典型的な「このままで良いのか、俺?」症候群である。

アラサー男は迷っていた。

天啓

そんなある日、天啓が訪れる。

たまたま、青年は、近くの商業施設でとあるイベントが開催されるのを知った。それは「MBA」を取得できる大学院が集うイベントだった。「MBAなんて、経営者や経営したい人が持ってるものとちゃうん?」そんな認識だったが、妻の勧めもあり、何かの縁と思い、イベントに赴いた。

それがアラサー男にとって、何度目かの人生観を変える出来事、人生の転機となる出来事になろうとは。人生とはこういう偶然を装って現れる必然の出会いが肝要であるのだよ、ワトソンくん。

大袈裟ではなく、これが青年の人生を変えた。これを経て自分で人生を切り拓いて行くチカラを身につけた。その原動力になった。不透明さは、透明度を増し始めた。

まさに天啓。

この記事では、アラサー男がMBAを取得するまでのストーリーを綴ってみたいと思う。何回かのシリーズになる見込み。

この中で、MBAとは何か?にも迫ってみたい。

豪州ボンド大学

さて、そのイベント会場には、日本の名だたる大学がブースを出していた。いくつか話を聞いてみたが、やはりいくつかのネックがあった。

二つあり、一つは、、。

まず、「英語」だ。当時、なんとなく英語の必要性を感じていたからだ。かといって、英語がものすごく出来るわけではない。大学はスペイン語学科だったが、その時は日常で使う機会は皆無。いわんや英語をや。

だが、NHKでよく見る評論家が語っていたように、基礎的な英会話力は必須だと感じていた。無謀にもMBAと英語を掛け合わせて考えていたのだ。日本の大学院では当時、英語で学べる場所はなかった。

そしてもう一つ。

なんとなく少し引っかかっていたものがあった。

それは、これを受講した結果どうなるのか?というものだった。MBAを取得した。で、何がどうなるのか。

そんなことを思いながらブースを回っていた。日本の名だたる大学のブースも見たがトキメキが無い。ふーむ。。どうしたものか。

ふと、片隅のチラシ置き場に、「ブース出展してない学校のチラシ」があるのが目に付いた。それは「BBT(ビジネス・ブレーク・スルー)」という会社が紹介する「豪州ボンド大学のMBAプログラム」だった。後から知るが、これは大前研一さんの会社だったのだ。

このプログラムは、BBTが仲介し、eラーニングでオーストラリアの大学院の授業を提供。受講生はオンラインで授業を受け、質疑応答もwebのチャットで行うスタイルらしかった。

それを見た瞬間、これだなと思った。トキメキが来た。トキめいた。なぜかワクワクしていた。これは天啓だ。生来の気楽さも相まって、もうこれだと決めていた。

ちなみにストレングスファインダーでは慎重性はかなり低いが、運命思考はかなり強い。

そして、アラサー男は、説明会へと向かうのだった。

説明会

説明会には卒業生が参加されていた。この方の話が青年を引き込んだ。

曰く、「人生には、まず、ヒト、カネ、モノが重要。この大学院を受講するにあたって、あるモノを手放して受講費に充てた。結果、今では家族同然の付き合いをするまでになった「ヒト」と巡り合えた。

さらに曰く、私が大好きな大前さん曰く、人生を変えるには、一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変えることだという。住む場所は変えられなかったが、勉強にあてる時間の捻出で時間を調整し、「ヒト」と巡り合うことができた。卒業した今はとても幸せである。」

カリキュラムの説明もしていていただいたのだが、あまり覚えておらず。ただ、この方がとても幸せそうに語っていることに気が付いた。このプログラムはアカデミックだが、もしかすると精神的な充足感も与えてくれるのかもしれない。それこそ、あのイベントで最後に引っかかっていたこと、見つけられなかった要素だと感じた。

そうなのだ。MBA取得して、結局その学位や課程は何をもたらすのか?のイメージが欲しかったのだ。

それは幸せなミライだ。

アカデミックな説明ではなく、体験談からしか、それは伝わらない。そしてこの日それはクリアになったのだよ、ワトソンくん。

ちなみにこの時、説明してくださった方とは(15歳くらい年上)いまだに親しくしており、たびたび食事に行く仲。余談だが、なんと青年の現在の職場にこの方の大学時代の合唱部の後輩がいたという、まさに偶然を装った必然があった。笑。

そして、このボンド大学のプログラムには、それなりの英語力がもとめられることもわかった。

アラサー男はワクワクしていた。

これかもしれない。これだ。これだな。

と、すぐ受講したかと言えばそうではない。それなりの金額がかかることもあり、気持ちを落ち着かせるためにしばらく寝かせることにした。

英語も勉強しなおさないと立ち向かえないと思ったこともある。

結果、1年後、この大学に入学することになるのだが、、、それはまた別の機会に。

自分の新たなストーリーが始まろうとしていた。

アラサー男はワクワクしていた。

その時を思い出したときに流れている曲。「Story」AI


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