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私の学び直しは「丼料理」です。

丼料理と言えば、読者の皆様は真っ先に
どんな「丼」を思い浮かべるでしょうか?

…カツ丼。天丼。鰻丼。親子丼!
海鮮丼もあれば、カルビ丼もある!
「どんぶり」はご飯茶碗よりも大きくて、
ご飯がたくさん入ります。
そのご飯の上におかずを乗せていく。
洗い物も、少なくて済む。

私の学び直しは、これに似ている。
本記事では「学び直し」について書きます。

◆ご飯
◆おかず
◆一つのどんぶり

「ご飯」は、すでに学んだ知識です。
それだけでも美味しいのですが、
それだけではちょっと味気ない。

ここに「おかず」が乗っていきます。

その内容によって、丼の料理名が変わる。
ご飯とおかずが「一つのどんぶり」の中で
素晴らしいマリアージュを醸し出す…。

これが「私の学び直し」ではないか?

もう少し、私の経験を踏まえて
具体的に書いていきましょう。
そうですね、例えば「カツ丼」
頭に思い浮かべていただいて…。

私は、歴史と地理を
学校教育で学んできました。
小学校、中高、大学と。

しかしそれはまだ、ただの知識でした。
まっさらな白いご飯です。
エネルギー源にはなる。
ですが、少し、味気なかったように思う。

そのうち私は、新卒で教育産業に就職、
子どもたちに歴史や地理を
教えることになりました。
(他教科も教えましたが…)

しかし子どもは、正直なものです。
「白いご飯」だけを出しても、
まあ、すぐには食べない。

「おかずはないの?」と言い出します。

そのおかずも、野菜がもりもりだと
好き嫌いを言い立て、なかなか食べません。
どんなに栄養があると言っても、
食べない人は食べない。

そこで私は、
「できるだけ美味しく食べられるように」
調理する必要に迫られました。

教える内容=教材=具材を、
生のままではなく、私なりに加工する。

いかに、栄養素を取らせつつ、
美味しい味付けにしていくべきか?

そこで、肉を叩いて柔らかくして、
パン粉をつけて揚げて、
卵とじにして甘辛く味付け、
ご飯の上に乗せることにした。
そうすることでようやく、
子どもは白いご飯とともに
食べてくれた、のです。

ただ、人間は千差万別ですよね。
カツ丼が好きな子どもばかりではない。
この子には「親子丼」がいいだろうか?
それとも「海鮮丼」…?
そのように試行錯誤しながら、
色んなおかずを乗せていくことになります。

私の場合、このような経験を通して、
「学ぶ立場」で学んできた知識(ご飯)が
「学ばせる立場」を想定する
丼料理になっていった
ように思うのです。

…もしそのままいけば、私は、
「歴史と地理の丼料理」ばかりを
作る料理人になったんでしょうけれども、

色々あって、三年で会社を辞めて、
教育関係だけではなく
他の仕事や業界を進むことになります。
企画開発、事務補助、広告、
営業、編集、工務管理…。
まあ、色んなことをやってきました。
飛び込み営業、門外漢の機械関係、
そういうものもやった。

しかしそこでは、私が必死こいて作ってきた
「丼料理」は求められませんでした。
例えて言えば「和食」ではなく、
フレンチとかイタリアンとか
中華とかエスニックとかのイメージ。
「丼ぶり? …何ですか、それ?」という感じ。

仕事で求められないのなら、
作る必要もない…。
私は、歴史と地理の「学び直し」を
いつしか忘れていったのです。

それを思い出したのは、本当にごく最近。
SNSを始めた数年前のことです。
四十代になってからの話。

私は「実用地歴提案会ヒストジオ」の
旗を掲げ、再び学び直しを始めた。
そう、今度は「記事」「発信」の形で、
『丼料理』を作ることにしたのです。

さて、ここで皆さん、
『伝説のすたみな丼』
イメージして頂ければ、と思います。

伝説のすたみな丼。略して「すた丼」!
ニンニクの風味を最大限に生かした
「秘伝のニンニク醤油ダレ」で炒めた豚肉を
大胆に乗せた丼料理。

お好みで生卵などを乗せることもできる。

「伝説のすた丼屋」は
2000年代からチェーン展開を始めました。
今では、日本全国で百店以上も展開する
人気の丼屋の一つになっています。

その「伝説のすた丼屋」の
ホームページを見ると、以下のような
五つの「ポイント」が紹介されていました。

◆伝統を守る唯一無二のタレ
◆熟練した職人技
◆素材にかけるこだわり
◆活力源となるボリューム
◆すた丼は健康食

…私は、SNSで歴史や地理について
発信にするにあたり、
この『伝説のすた丼』スタイルで
自分なりに「学び直し」をした上で
提供しているな
、と感じています。

自分が書いた連載小説を
SNSに投稿してみる。
賛否両論ある歴史上の人物を取り上げる。
世界のユニークな国を紹介する。
他の方のキャリア、つまり「歴史」を
私なりにリライトする企画を実施する。…

できるだけ「リピーター」「常連さん」に
通っていただけるよう、
試行錯誤しながら、
運用しているのではないか…と。

◆伝統(歴史や地理など基礎教科)のタレ
◆調理や味付けで読みやすくする
◆素材を吟味する
◆ボリューム感のある記事
◆「使える(かも)」という栄養に溢れさせる

もちろん、まだまだ「伝説のすた丼」の域には
とうてい達していませんけれども、

私は、この「すた丼スタイル」によって
(クセのある匂いがあるかもしれませんが)
自分なりに「学び直し」をしつつ、
読者の皆様に美味しく記事を
召し上がっていただければ…

思いながら発信をしているのです。

最後に、まとめます。

本記事では、丼料理の例えを使って、
私の「学び直し」について書いてみました。

…もし、私が学校を出たままで、
「子どもに教える」という経験が無かったら?
すなわち「丼料理の調理経験」が無かったら?

もっと独りよがりで、相手のことを考えず、
マニアックな怪しい丼ばかりを
作っていたかもしれません。
作り手の自分のことだけ考えて。
(もちろん、皆様にとっては
ニッチでマニアックな
珍しい丼かもしれませんが…)

おそらく、歴史や地理、教育とは関係のない、
フレンチや中華の世界で働いたことも
隠し味になっている、かもしれない。

「学び直し」は、
「誰かを想定して学ばせ直しを『促す』もの」
「co(ともに行う)を踏まえて個を磨くもの」

という側面があります。

そう捉えれば、より美味しく
調理し、提供できるのでは…?
と思っているところです。

さて、読者の皆様の「学び直し」は
いかがでしょうか?


あなたは、何丼がお好きですか?
…どんなものを、
どのように乗せていますか?

「伝説のすた丼屋」で
自由なトッピングが乗せられるように、
SNSの発信においては
自分なりの、自分だけの「丼」を、
アレンジすることができます。

あなたなりのどんぶりを、
「どんどん」作ってみてはいかがでしょう?

※「伝説のすた丼」を自宅で調理、
「学び直し」したい方は、こちらをご参考に↓

※本記事は以前に書いた記事のリライトです↓
『お題私の学び直し』

合わせてご賞味ください。

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