見出し画像

HRCとMSA ~以前は「普通」ではなかった~

「ひ・ろ・し」と「み・さ・え」で覚えます。
某有名漫画(アニメ)の夫婦の名前。
クレヨンが、しんちゃん、とする作品ですね。

何の話かと言いますと、
ここ六十年(未来を含む)で
『世の中(日本)に普及してきたもの』の
頭文字です。

◆1970年代:ひ:H:Highway
◆1980年代:ろ:R:Roadside
◆1990年代:し:C:Computer
◆2000年代:み:M:Mobile
◆2010年代:さ:S:SNS
◆2020年代:え:A:AI

◎ハイウェイ(高速道路)
◎ロードサイド(道路沿い)
◎コンピューター(PCなど)
◎モバイル(ケータイやスマホなど)
◎エスエヌエス(リンクトインなど)
◎エーアイ(人工知能)

本記事では順番に描いていきます。

◆1970年代:ひ:H:Highway
◎ハイウェイ(高速道路)


expressway、と書くのが正式かも
しれませんけれども、
日本では高速道路はハイウェイ、と
カタカナ英語で書くことが多い。

高速道路自体の構想は1929年に
実業家の菅原通済(すがわらつうさい)が
すでに出していました。
しかし、戦争や不況の中で頓挫した。
当時は弾丸のように速いということで
「弾丸道路」とも呼ばれていました。

戦後、この高速道路の実現に動いたのが、
ご存知、田中角栄さんです。
1963年、名神高速道路が部分開通。
1965年には名古屋と阪神の全線が開通し、
日帰りで行き来できるようになりました。

これが、1970年代、日本列島改造論の
角栄さんが首相になったりすると
全国に広がっていく…。

ニワトリが先か卵が先か、ではないですが、
交通環境が整備されていくと、
当然、車の数も増えていきます。
そう、「マイカー」が激増していく!

逆に言えば、それまでは道路も
未舗装が多く、ガタガタ。
それが高速道路網ができるにつれて
一般道も整備されていき、
アスファルト道路が「普通」になる。

「モータリゼーション」、車社会の到来。
高速道路は社会を変えていったんです。

◆1980年代:ろ:R:Roadside
◎ロードサイド(道路沿い)


交通事情が改善、マイカーが普及し、
「一家に一台」、下手すると
「一人に一台」の時代になってくる。

この頃、世の中はバブル景気です。

外食産業も盛んになる。
残業もたくさんある。
みんな車を持っている。

…となれば、ロードサイド、道路沿いに
どんどんお店ができていきますよね。
広い駐車場を備えたファミレスや
コンビニが全国各地にできていく。
夜でも開いている。
道路網ができれば、輸送もしやすい。

「鉄道の駅前」の中心市街地に代わり、
「ロードサイド」が発展していくのです。
特に地方では。

『深夜スーパー』と呼ばれたコンビニも、
どんどん増えていきました。
1978年に個別包装されたおにぎりも、
1983年には「シーチキンマヨネーズ」
(いわゆるツナマヨ)が出現!
ローソンの「からあげクン」が
生まれたのは1986年です。

お客さんが増えれば、コンビニも各機能を
充実させやすい。ちょっと先の話ですが、
雑誌だけでなくコミック、果ては銀行も…。
ロードサイドが文化を伝播させていきます。

◆1990年代:し:C:Computer
◎コンピューター(PCなど)


バブルがはじけ、冷戦も終わり、
軍事技術だったネットワークが
民用に転用されていきます。

当初は「パソコン通信」と呼ばれていた
やり取りできる情報網、
ネットワークも整備される。
いわゆる「IT革命」「情報革命」!

となると、パソコン(最初はマイコン)が
どんどん普及していくことになります。
『ポプコム』『ログイン』
『コンプティーク』などのパソコン
(マイコン)雑誌もたくさんあった。

折りしも「ファミリーコンピューター」
いわゆる「ファミコン」が
1983年に既に販売されており、

子どもたちはゲームとともに
「コンピューター」に親しんでいきます。
スーファミことスーパーファミコンは
1990年に誕生!

そんな中で、手作業中心だった仕事も
PCを使う(使える)ことが
どんどん「普通」になっていく…。

◆2000年代:み:M:Mobile
◎モバイル(ケータイやスマホなど)


ポケベル、ケータイはすでに
世の中に90年代には出回っていましたが、
「写メール」が出たのは
2000年のことでした。

最初は電話にカメラをくっつけて
そんなに解像度も良くなくて
何に使えるのか?と思っていましたが、

現在では皆さん、普通に
パシャパシャ撮っていますよね。
(私も撮っています)
「使える」と分かれば
爆発的に普及していくものです。

スマホが世界で初めて生まれたのは
1992年の頃。
2007年、iPhoneが米国で発表された。

ケータイからスマホへ!
タブレットなども充実していく。
モバイル、机の上でなくて
「どこでも」情報端末を
操作できるようになっていきます。

「ユビキタス」(いつでもどこでも)は
実現して、次第に死語になりました。

◆2010年代:さ:S:SNS
◎エスエヌエス(リンクトインなど)


2003年に誕生したのが
LinkedIn(リンクトイン)です。

2004年には「mixi」が登場。
同じく2004年には「Facebook」誕生。
Twitter(現X)は2006年。
Instagramは2010年に開始。
LINEは2011年ですね。

2011年と言えば日本では
「東日本大震災」が起こった年です。
と言いますか、LINEは文字通り
「ホットライン」として、
「電話回線を使わない
メッセージアプリを作ろう」と急ピッチで
開発が進められ、2011年6月にできた代物。

2017年からアメリカ合衆国大統領に
就任したトランプさんも、
Twitterで頻繁に情報発信していましたよね。

…今ではSNSは「普通」に使われています。
私も、記事を投稿したりしています。

◆2020年代:え:A:AI
◎エーアイ(人工知能)


本記事の執筆時は、2023年です。
2020年代に「普通」になるものは?

…まあ、AIですよね。
八冠を成し遂げた藤井聡太さんも、
AIをうまく自分の練習に組み込んでいる。
(もちろんそれだけでないのが
彼の強さだと思いますが)

自動生成、ChatGPTなど、
まさに日進月歩、急速に進歩している!
2029年には、今では想像もつかないものが
「普通」になっていることでしょう。

最後にまとめます。

本記事では「HRCとMSA」
「ひろしとみさえ」になぞらえて
『世の中(日本)に普及してきたもの』

書いてみました。

普及して通る、と書いて、普通。

読者の皆様は、いつ、どのように
活用してきましたか?

「パニックパニックパニック限界、
なあMSA」とならないよう、
私も頑張ってついていこうと思います!

※クレしん映画最高傑作と名高い
こちらの作品(2001年)もぜひ。

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!