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ラグビー戦術入門

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ラグビーのプレー経験がない人向けの、戦術についての入門的な知識の解説です。自分もプレー経験ないので、どのように戦術を理解していったのか、自分の経験をたどりながら説明していきます。
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記事一覧

プレー解剖 「偽フルバック」:サンゴリアス対ブレイブルーパス(2022年1月8日) 

 今日は今シーズン初めての「プレー解剖」。取り上げるのは開幕節のサンゴリアス対ブレイブル…

HLA0048
2年前
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ラグビー戦術入門:テリトリーキックの実例

 今日はラグビーのキック戦術についてちょっと書いてみます。  1990年代後半に形成されたデ…

HLA0048
3年前
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番外:ラグビーの「面白さ」をわかってもらうにはルール解説より戦術解説が必要では?

 ここんとこ、ラグビーの戦術についていろいろ書いてきましたが、書いているうちに、初心者に…

HLA0048
3年前
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ラグビー戦術の歩み<9>:破られたシールドロック

 ラグビーを「退屈なスポーツ」に仕掛けたシールドロック。しかし、それを打ち破るアタック戦…

HLA0048
3年前
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番外:「シールドロック」は英語では何という?

 ここ何回か、「シールドロック」について書いてますが、ずうっと昔から、なんとなく「盾のよ…

HLA0048
3年前
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ラグビー戦術の歩み<8>:シールドロックを打ち破れ(2)

 1990年代後半から2000年代のにかけて発達したディフェンスシステム。シールドロック。前回は…

HLA0048
3年前
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ラグビー戦術の歩み<7>:シールドロックを打ち破れ(1)

 ラグビーにおいて防御側優位をもたらしたディフェンス、シールドロック。  シールドロックとドリフトディフェンスの組み合わせによって、トライを取るのが非常に難しい時代が訪れます。縦を突こうとするとシールドロックに捕まり、いずれはボールを失う。横に展開してもドリフトディフェンスがスライドして追随してきて、やはり突破できない。 シールドロックと平尾ジャパン タックルを吹き飛ばせるようなフィジカル面での優位がない限り、ディフェンスの突破は非常に難しくなったのです。  1999年

ラグビー戦術の歩み<6>:シールドロックの出現

 日本においてショートライン戦術が主流となっていた1990年代後半、ラグビーの防御戦術は急速…

HLA0048
3年前
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ラグビー戦術の歩み<5>:ワイドライン戦法(4)

1990年代後半、低迷を続けた早稲田大学が乾坤一擲を期して考案したワイドライン戦法。最初の年…

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3年前
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ラグビー戦術の歩み<4>:ワイドライン戦法(3)

 1990年代後半、低迷を続けた早稲田大学。その中で乾坤一擲を期して考案したワイドライン戦法…

HLA0048
3年前
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ラグビー戦術の歩み<3>:ワイドライン戦法(2)

 1990年代後半の早稲田大学が試みた「ワイドライン戦法」、書き出すといろいろ膨らんできてし…

HLA0048
3年前
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ラグビー戦術の歩み<2>:ワイドライン戦法(1)

 1990年代後半の大学ラグビー。早稲田大学は低迷期にありました。1990年代を通じて大学選手権…

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3年前
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ラグビー戦術の歩み<1>:ショートライン戦術とドリフトディフェンス

 このマガジン「ラグビー戦術入門」では、これまで「ラグビー戦術 基礎の基礎」として戦術的…

HLA0048
3年前
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ラグビー戦術 基礎の基礎<4>:ラックと「チャンネル」

 1ヶ月半空けてしまいました。久しぶりに「ラグビー戦術 基礎の基礎」です。  今日はラックについて。 競技規則の確認 まずはルールの確認です。 原則 ラックの目的は、プレーヤーに地面にあるボールを争奪させることである。 ラックの形成 ラックは、フィールドオブプレー内でのみ行われる。 ラックは、各チームから少なくとも1名ずつのプレーヤーが接触しており、立ったままの状態で、地面にあるボールに被さっていることで形成される。 ラックのあらゆる段階において参加するプレーヤーは、頭