ドルチェグストがやってきた話
【我が家にドルチェグストがやってきたことを報告しているだけの雑文】
我が家にドルチェグストがやってきた。
カプセル型のコーヒーメーカーとして有名な、ネスレ様のあれである。カプセルをセットしてボタンを押すと、コーヒーが抽出できる。ラテも作れる便利なマシンである。
といってもお下がりである。
もともと実家の両親が長らくドルチェグストを愛用していたのだが、給水タンクが傷んできたのを機に、マシンレンタルに移行することにしたそうだ。
とはいっても、傷んでいるのは給水タンクだけである。機械はまだ充分使える。タンクを新しいものに交換するから今使っている機械を引き取ってくれないか――と打診されたのだ。
私は二つ返事で貰い受けた。
貰えるものなら貰わない手は無い。傷んでいる部分を交換してくれるというなら尚更だ。
意気揚々と引き取りにいったら、ついでだからと洗浄剤やコーヒーカプセルも持たせてくれた。これは、そうだ。「実家に帰ると帰りの荷物が多くなる」という例の法則である。他にもおやつのチョコレートやら夕食の残りのきんぴらやらをどっさりと持たされたのだが、それはまた別の話である。
そんなわけで、我が家にドルチェグストがやってきた。
カプセルに入っているので今まで勘違いしていたのだが、あれの中身は液体ではなかった。振ってみるとシャカシャカと乾いた音がする。挽いたコーヒー豆が入っていて、それを抽出しているそうだ。ちなみにメニューによってはインスタントのコーヒーや抹茶、ミルクなどの粉末が入っているらしい。世の中まだまだ知らないことだらけである。
さて、ドルチェグスト。
使いかたは簡単である。
タンクに水を入れて、カプセルをセットして、スイッチを入れたら終わりである。
結論から言う。
便利だ!
おいしいことはもちろんである。カプセルを変えればいろんな味が楽しめるというのもポイントが高い。
しかし個人的に最大のメリットは、「お湯を沸かす必要が無い」ことであった。
我が家にはポットが無いのである。お湯が必要になったらその都度沸かしている。インスタントコーヒーを淹れる程度なら、レンジでチンしてしまったりもする。特に不便は感じていないし、だからこそポットを買っていないのだが、手間がかかることは事実である。
が、ドルチェグストならお湯の心配をする必要が無い。タンクに水を入れて、抽出量を決めて、スイッチひとつでお湯が出る。これはもしかして凄く便利ではないのか。
更にお手入れも簡単だ。
カプセルは使い捨てだから、抽出が済んだあとは捨てるだけで良い。通常ドリップコーヒーを淹れると、コーヒー殻が残ってしまうものだが、それもカプセルの中に詰まったままで一緒に捨てられる。シンクが散らかることもない。こと「汚れ」を嫌う私にはぴったりである。
本体にコーヒーが飛び散ることがあるので多少の汚れはつくのだが、汚れる部分は外して洗えるので清潔である。(贅沢を言えば、給水タンクがもう少し洗いやすいと良いのだが)
インスタントコーヒーと比べるとそれなりにコストがかかってしまうが、週末の贅沢と位置付ければ便利に使えそうである。
いろんなメニューが手軽に試せて、おいしくて、片付けも簡単だ。これは良い。
この記事を書きながら、私は優雅にコーヒーを飲んでいる。
こうしてドルチェグストは無事に、我が家で第二の人生を歩み始めたのだった。
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