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【自家製醤油を作ってみた1】 岡山・とら醤油さんの思い出と共に


先日、手作り醤油が出来上がったので開封しました!
お醤油作りは、今年で(たぶん)3回目。




ところで、お醤油ってどう作るか知ってますか??


材料は、
醤油麹


これを混ぜる。

以上!
時々蓋を開けて混ぜながら、夏を2回越して出来上がり。

(ちなみに今回使用したのはミツル醤油醸造元さんのお醤油キット)



お醤油って最初からサラサラの液体じゃないんです!実はこんなふうにドロドロ。

これを「もろみ」と言います。お酒のどぶろくみたいなものですね

もろみのままでも食べられますが、ふつうにサラサラのお醤油として使うには濾す必要があります。(濾すとスッキリした味わいになるし、何しろ使いやすい)




コーヒーフィルターをセットし、重石をしてもろみを濾していきます。



一滴一滴滴るお醤油。
お家でお醤油が作れるってすごい!




最終的にコーヒーフィルターだけでは濾しきれないので、仕上げはさらしを使いました。
何せ全部で2リットル近くあるので、なかなか根気のいる作業になるんですよね。
こぼさぬよう気をつけながら、汁気が出なくなるまで、注いでは搾ってを繰り返します。
(大変で写真を撮るどころではなかったので写真は無し)

もちろん工場ではお醤油搾りは機械作業。
実際にその様子を見学させてもらったことがあります。


時を遡ること約10年前。

お醤油の圧搾器


見学させていただいたのは岡山県倉敷市の
とら醤油」さん。

こぢんまりとした懐かしい感じの老舗には
ズラリと自社製品が並ぶ


さすがお醤油工場。こぢんまりと言っても、外までお醤油の香ばしい良い香りが漂っていました。もはや香りだけで白飯が食べられそう。ギブミー白米。

担当の方からお店の歴史やお醤油の作り方の講習を受け、そのあとは解説を聞きながら工場内をぐるりと一回り。

お醤油タンク


醤油(もろみ)を熟成している所も見せてもらいました。↓

「落ちないでくださいね」と言われながら
こわごわ中を覗いた(怖かった)


お醤油を自分でも作っていると話したら、
(とら醤油さんの製品を使っているわけではないのだけれど)とても喜んでくれて、話が弾みました。

醤油の一人当たりの年間購入量は年々下がるばかり。
1972年には5.6リットルだったのが、2018年には1.7リットルまでに落ち込んでいるそうです。(職人醤油 HPより)
洋食を食べる機会が増えたとか、あとはめんつゆや出汁醤油など様々な調味料が増えて醤油単体で使う機会が少なくなったのも関係しているのかも?





実はこのときの見学者は私たった一人だけでした。

にもかかわらず、とら醤油さんには丁寧な説明をしていただいた上にお醤油のお土産までいただき、帰りは倉敷駅まで車で送っていただいたのでした…!
神対応も神対応。
本当に至れり尽くせりな工場見学で、後日お礼状をお送りしました。

この工場見学がきっかけで、一人旅の時には食品工場に足を運ぶのが習慣になりました。

大きいところであろうと、こぢんまりしたところであろうと、オーガニックであろうとなかろうと
一つの製品には必ず人の想いがある。
そして、私はその想いに料理という形で応えていきたい。

とら醤油さんと実際にお話をして、そんなことを感じました。

出来上がった今年のお醤油


さて、お醤油工場の思い出にほんわか浸っていたのも束の間。

ある一つの疑問が浮かびました。

それは「お醤油の火入れ」について。

お醤油は火入れすると長持ちするんだけど、
今まで適当にやっていたんだよな・・・。
ほんとはどうやるんだろ?

というわけで、近いうちに自家製醤油の火入れをしてみた、という回をお送りしたいと思います。


お楽しみに♪



搾りたてのお醤油で大根と鶏の煮物を作りました!美味!

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