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介護って何?

高齢化社会となっている昨今、介護を必要とする方は年々増えています。
そんな介護に関して皆さんはどれくらい知っていますか。
今回は介護に関して、5つの記事に分けてご紹介します。
ご自身だけでなく、ご家族やご友人など他の人のことも考えながら
読んでいただけたら幸いです。

記事一覧
1.介護って何?(本記事)
2.介護の現状・原因・対策
3.どんな介護サービスがあるの?
4.介護に係る費用と給付金
5.介護への備え方

1.介護状態とは

本記事では厚生労働省に要介護状態に認定された状態を
介護状態とします。
要介護状態とは、介護サービスの必要度を示します。
数字が大きいほど1日当たりの補助を必要とする時間が長いと推測された
状態となります。
そのため、病気の重さと要介護度は比例しない場合があります。
(例:同じ認知症でも徘徊を伴う場合は大きくなりやすく、
   寝たきりの状態はそれより小さくなる場合があるなど)

要介護状態は以下の7つに分類されます。
要支援1:1日あたり25分以上32分未満
     又はこれに相当すると認められる状態
要支援2・要介護1:1日あたり32分以上50分未満
          又はこれに相当すると認められる状態
要介護2:1日あたり50分以上70分未満
     又はこれに相当すると認められる状態
要介護3:1日あたり70分以上90分未満
     又はこれに相当すると認められる状態
要介護4:1日あたり90分以上110分未満
     又はこれに相当すると認められる状態
要介護5:1日あたり110分以上
     又はこれに相当すると認められる状態

要支援とは基本的な日常生活は自分でできるが、多少の支援が必要
または、要介護状態になることを予防するための動作に介助が必要
な状態を指します。

要介護とは日常生活で行う基本的な動作を行うことが難しく
介護が必要な状態を指します。

そのため要支援2と要介護1は1日あたりの介護時間の基準が一緒ですが、
状態の維持・改善・予防が見込まれる場合は要支援2、
基本的な動作を行えない場合は要介護1となります。

2.介護って何するの?

では具体的に介護とは何をするのでしょうか。

1982年に高齢者福祉が進むデンマークから提唱された介護の理念があります

1.生活の継続性
 なるべく生活環境や習慣を変えずに、可能な限り今までと近い暮らしを
 継続できるようにする。

2.自己決定の尊重
 本人が望まない生き方や介護は行わない。
 高齢者自身が意思決定をし、周囲はその選択を尊重する。
 
3.残存能力の活用
 身体の残っている機能を最大限活用し、日常生活の動作で本人が
 できることは何でも自分でやってもらう。

この理念が日本でも介護の基本となっています。
つまり、介護とは介護を受ける方自身が望んだことを尊重しながら、
日常生活の手助けをし、できることはやってもらうことです。
無理にリハビリをさせたり、必要以上に介助をすることがないように
しましょう。

3.まとめ

どのような介護を必要とするかは人それぞれ異なります。
そのため、まずは介護状態がどのような状態を指し、
その人が日常生活を送るうえでどのような手助けを必要としているか
考えましょう。
そして、介護を必要とする方がどのように生きたいかを
把握し、適切な介護を行ったり、介護サービスを手配しましょう。

次の記事では介護状態になる主な原因について書いていきます。

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